グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

霧の裏砂漠に挑む作戦

2013年05月17日 | 火山・ジオパーク
昨日、今日と、ツアーの下見に行ってきました。
本日は波浮港と千波崎(千波崎は単に私が行きたかっただけですが)。
昨日は「裏砂漠で方位磁石は使えるか」を元に、温泉ホテルから白石山までのルートの確認でした。
今夜は「裏砂漠~」の下見の様子をお伝えします。


温泉ホテル下、つつじ園入り口。10:22発。13:22戻り予定。
つつじが見ごろを迎えています。明日は天気ももつようですし、つつじまつりが楽しみです。
とにかく、みんなで方位磁石(以下、コンパスと呼びます)を確認しながらのスタートです。


あ!花ですか?!と聞いたら、オオモミジの種でした。

カワイイですね~!!大・中・小と種がたくさんついていました。

撮影会。このほかにも、虫を追いかけたり、虫こぶの中を見てみたり・・・。
「これはなんの木ですか?これは?この虫は?」と、質問攻めの私。
「きゃー!!すごい~!!」といろんなことに感動し、質問にも的確に答えるカナさん。
「これはこうだと思うんだよ・・・。こっちはどうなってるのかな?」と持論を検証しながら一眼で撮影しまくる柳場。
一向に前に進みません。


ようやっと裏砂漠の入り口。
これが本題です!!
ありとあらゆる目標物で方角を確認します。
でもふと気がついたのです。
ほぼ北方向が温泉ホテルで、その反対が目指す裏砂漠だということに・・・。
そうか~!!と全員で納得。それが分かっただけでも収穫です。
あとは、「裏砂漠ではコンパスが効かない」ということの検証です。


検証中です。
コンパスに溶岩や火山弾を近づけてみます。
僅かですが、15度くらい動きました。
溶岩に含まれている磁性鉱物が引き付けているようですが、裏砂漠を歩いているからといって、コンパスが異常を示すことはありませんでした。つまり、近づけすぎなければ大丈夫。

最もコンパスを狂わせたのは・・・


私たちが普段持ち歩いているものです。携帯、カメラ、腕時計・・・。
私のカメラは断トツで90度方位を狂わせることができました。
結論。コンパスを使うときは、自分たちが持っている電子機器からは15cm以上離しましょう。


私は初めての、「キャニオン」。
ハチジョウイタドリの根っこに感動するカナさんと、溶岩や噴気、見えている地層に感動しまくる私、立ち止まっては何か考えている柳場。
時間も予定より押していましたが、せっかくなので、と白石山を目指すことに。


おお!!!この景色!!!もはや日本とは思えません。遠い異国の地のよう。白石山、ステキ!!!!!


その下で、溶岩テーブルを囲んで遅い昼食、というのか昼食替わりのオヤツタイム。
「いいテーブルだね~、家にこんなのほしいね~」とカナさん。


もはや到着予定時間を大幅にオーバーして、櫛形山頂上。
ここではマグマ水蒸気爆発の話になり、「これは火山豆石ではないだろうか」と議論。
さらに「水準点」と「三角点」についても議論が。
ああ、もう行きましょう・・・。


結果的に帰りも撮影会で終了しました。
行きには見えなかった「ヤマボウシ」の実を撮影中。
温泉ホテル着は15時を回っていました。
発見・検証・問題定義の多い、充実した下見でした!!でもお腹空いた~(ユカ)
コメント (2)
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