グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大潮の日に

2013年05月28日 | 火山・ジオパーク
大潮を狙って、昨日は筆島海岸の貫入を嶋田さんと、本日は元町を中心として明後日からのツアーの下見に行ってきました。


筆島に来たのは、大学2年生の夏が初めてでしたが、そのときは、この島を上の駐車場から見ただけでした。


まさかここに豊富な湧水があったとは!
まったく知りませんでした。
伊豆大島ではあまり見かけない、流れ滴る水です。
この辺りで取水していたとのことですが、設備らしきものは、波の影響か、かなり壊れていました。
伊豆大島に来て、常日頃感じることですが、自然の力は本当にすごいと思います。


赤や茶色や白っぽい色の堆積物の間を縫うように、バリバリバリっと入り込んだマグマ。
いたるところで縦に幾筋もの岩脈が見られます。


あまりにもダイナミックすぎて、なんだか自分の感覚が追い付いていかないのですが、縮尺を入れてみるとこんな感じです。
こうして、岩脈には層状の部分と、層に垂直な亀裂が見られます。
やわらかいものの間に、固いものが入っているせいか、全体的にこの辺りの地層はとても脆いように感じました。
実際、かなり崩れているとのことで、内心ヒヤヒヤしっぱなしでした・・・。


なんでしょう??と見ていた、肉厚でフェルト生地みたいな触り心地の海藻。
嶋田さんとかじってみましたが、うーん・・・食べられそうにもない・・。
調べてみると、「ヒラミル」という海藻のようです。


日暈、という大気の光学現象が見られました。
わおー!!びっくり!!さすが、嶋田さん!!私一人なら全然発見できないことを、たくさん一緒に見ることができました。


そして本日は明後日から始まるツアーの最終日のための下見です。
元町散策。
こちらも初めて来ました。元町溶岩流の先端です。
すっかり植生に覆われていましたが、ここが溶岩の流れを食い止めようとした現場だ、と思うと、とても感慨深い地でした。


わたしが苦手な毛虫を一生懸命撮影するカナさん。


弘法浜に行くと、あれ!!見たことのない溶岩が目の前に広がっている!!
大潮のときに弘法浜に来たのは初めてでしたが、元町の長根と同じ時代の溶岩流だったんですね。


防水カメラだったので、水中に入れて撮影してみたナマコ。
大潮のときは弘法浜、面白いなあ!!今度はじっくり磯観察に来てみたいと思います。


そのまま下高洞遺跡へ。
ここに「イノシシの骨」があるということで、探してみましたが・・・。どれかよくわからず・・・。


その向こう側には溶岩チューブがあるというので行ってみました。
分かるような、分からないような。
中を覗いてみて、周囲を観察してみて、あ!確かに!!と。
ここもじっくり見てみたいなあ。

今までけっこう三原山がメインでしたが、海岸も楽しい!!
もうすぐ関東も梅雨入りかなあ・・・、と思う今日この頃ですが、雨でも楽しいツアーにできるといいなあ、と画策した一日でした。(ユカ)


コメント
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