グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

三原山の三角と青空と。

2012年08月21日 | ツアー
この2日間、三原山には青空が広がっていました。

昨日のツアーのお客様は、ダイビングで大島に通ってくださっていたHさんと、潜り仲間のOさん。
歩き始めから「魚が何か食べてる!」と楽しい発言。

「え?」最初は何のことかわかりませんでしたが、しばらく空を見上げていたら“綿アメをくわえているウツボ”が見えてきました。Hさん、素敵な感性です!

三原神社の鳥居では、熱心に富士山の写真を撮られていました。

「鳥居の上に富士山乗せたいんだけど、うまく写らない~」byHさん。
そして「鳥居の隙間から富士山が見えるのも面白いですよ。」と教えてくれました。

どれどれ…

なあるほど!

この後、富士山の前で三角。


噴火がつくった三角形の塚の前で三角。


三原山には、三角がいっぱいだ~

と、いうことに、Hさんのおかげで気がつきました。

また神社の前の大きな岩が、火口からあふれた溶岩の流れに乗って運ばれてきたものだという話しをしたところ「スゴイ~!」と、こんなポーズをとってくれました。

スゴイ感が出ていて、素敵です!

笑いながら歩いたツアーの最後には、サルトリイバラの葉っぱから、こんなものも落ちてきました。

カメムシの幼虫!何カメムシか調べきれていないのですが、丸い形、ツヤツヤの緑色、黒いアイマスクみたいな模様が、とっても可愛かったです。

さて、今日のツアーです。

学校時代の同窓会で大島にいらした皆さんを歓迎するかのように、歩き始めてすぐにオカダトカゲの子どもが現れました。

これも、可愛い~。
今まで見た中でも、かなり小さいサイズです!

トカゲで盛り上がる皆さんです。


ゴツゴツ溶岩の上では、下から写真を撮るお友達に向かってポーズ。

きっと素敵な写真が撮れたことでしょう。

私は、ゴツゴツのアア溶岩が流れてくる時の音を、想像しながら歩くのが好きです。
今日も登りと下りのコースを変えて、溶岩流の上を歩きました。

カラカラ、カラカラ…瓦の割れるような音をたてて、ゆっくり流れる灼熱の岩。
そんな25年前の光景を思い浮かべながら歩くたびに、火山が好きになっていくような気がします。

さて、今日の三原山は爽やかな風が吹いていましたが、日差しは強く、みんなで息を切らしながら火口に到着しました。

みなさん、お疲れさまでした!

そして帰りのコースは、今日も西側斜面へ。

「海は少し見えているけれど、海に浮かぶ島までは見えないなぁ…」と、ちょっと残念に思いながら下り始めたところ…またまた三原山が粋な計らいをしてくれました!

「あ~!利島や神津島が見える~!!」
雲が途切れて、青い島が現れました!

一番喜んだのは、私かもしれません。(笑)

振り向いて、斜面を下りる皆さんを見上げたら、吸い込まれそうな青空と白い雲。

雲は空に浮かんでいるのではなくて、地面から立ちのぼっているようにも見えました。

ところで今日のツアーの最年少は、6歳の男の子でした。
少しお父さんにおぶわれていましたが、ほとんど自分で歩いていました。

写真最後尾が、その男の子です。

頑張りました!
暑い中、約7kmの距離を、歩ききりました!

最後尾の私たちがバス停に着いたら、先に歩き終わっていたメンバーが拍手で迎えてくれました。
素敵な同窓会ですね。

三原山の青空を堪能した2日間でした。

(カナ)
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一年ぶり

2012年08月20日 | その他
去年に続き今年も『波浮港国際現代美術展』が開催されます。

去年は夏休み中の開催でしたが今年は9月1日から16日です。
しかし、製作は始まっていると聞いて覗きに行ってしまいました。

探検場所は旧波浮小学校

木枠が沢山!
この木枠にもっと細い棒をつけるそうでそれを外の小プールに設置するそうで、完成はどのようになるか興味津津

教室を探検していると
 
おっと!旧児童用の玄関が塞がれていました。
まるで、茶室に入るように小さな入口?これに、天草が関係するとな!う~ん

黙々と段ボールを組み立てる方
引っ越しではないようで


積み木のように積んで  
小学生が(特に男の子)喜びそうな展開  私もワクワク

私が思う楽しみ方
何回か通う⇒1回だけだと“なんじゃこれ?”ですが、何回かふれると(触ると言う意味ではなく)あ!これって○○じゃないかな? なんて思えてくる…
見学ツアーに参加する⇒『作家と回る観賞会』作家さんが作品の説明をしてくれます


今回の楽しみ
製作途中⇒どの様に出来るか、どの様に表現されるか?どの様に調理されるか?ワクワク感が楽しめます

これから作家さんが増えてもっと楽しそうです(しま)

※受付等のボランティアスタッフが足りないそうです、お手伝いできる方は連絡ください。

スーさんです
去年も参加された方。今年は学校でも講演するそうです(参加分野は食とカメラ)
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濃霧、雷、そして晴れ

2012年08月19日 | ツアー
表題のとおり、めまぐるしく天気の変わる毎日ですが、元気に歩いています。
ここ3日間のツアーの様子は…

8月17日、午前の2時間ツアー
子どもたちに海も山も体験させたいという、2組のご家族と。

時間が短かったので、縄模様の溶岩やガラガラ溶岩、穴だらけの黒い溶岩や赤いレンガ色の溶岩など、溶岩をテーマに回ってみました。

あ、でも、もちろん“顔”も楽しみましたよ。
ゲロ…

お客様が見つけました。
金色の目が素敵です!

スナゴケとシマヘクソカヅラが、きれいだったので…。

“上品な微笑み”作ってみました。

8月17日、午後の半日ツアー
2組のお客様の中に、小学校の先生が2人も!

みんなで大きい溶岩を選んで持ち上げて、素敵な乗りです!

またまた“顔”発見。(笑)

溶岩のちょっとした隙間にキノコが生えていました。
土などほとんどなさそうな溶岩地帯なのに、キノコってこんな場所でも生きているんですね。

ところで、この日は皆さんの希望で西側の未舗装斜面を下りることにしました。
「こういう道を待っていました!」「舗装されていないところを歩きたかったんです。」by皆さん。

少し霧がかかり始めていましたが、まだ薄い霧なのでなんとか見えるだろうと思って歩き始めました。が…

霧はどんどん濃くなって、あっという間に目の前の景色を隠してしまいました。

「これはこれで、幻想的で素敵!」と、ポジティブな皆さんです。

歩いているうちに霧はさらに濃くなって、私たちの周辺を取り囲みました。
周りに何も見えない、白と黒だけの世界。

「素敵~!」「スゴイ~!」「今回のツアーで一番感動したのはここ」との感想も…確かになかなか出来ない神秘的な体験かもしれませんね。

帰り道の林の中では、女性陣にこれが大受けでした。

“ハートがいっぱい”のヤマノイモの葉。
「すごく、かわいい!」と絶賛されていました。(確かにかわいいかも~)

8月18日、半日ツアー
一組のご家族と午前中の三原山ツアーのはずが、この日は朝から雷がゴロゴロ。
携帯電話には近くで落雷があったというニュースも入って来て、朝から戦意喪失…。

隠れる建物のない三原山で、雷に遭うのは避けたいです。で、お客様に事情を話し火山博物館を見学してもらってスタート時間を遅くしましたが、それでもまだ雷雲は立ち去ってくれませんでした。

結局三原山はあきらめて、南部を回ることにしました。お弁当を眺めの良い海岸で食べようと思い、海岸へ通じる森を歩き始めたら、森の中で水着の人たちに出会いました!

知り合いの、地元サーファーの親玉みたいな人と、その息子さんたちでした。
水着にビーチサンダルで、この森を歩くとはさすがです!

私たちも地元サーファーの後を追って、海岸へ向かいました。


火山灰が波で削られた海岸には、“座り心地の良い椅子”が所々にあります。
お気に入りの場所を見つけて…


サーファーたちが波に乗るのを見ながら、ご飯を食べました。

海のむこうに浮かぶのも、火山の島々。
爽快です~。

「素敵なところですね。」byお母さん。

海岸を中心に回ったこの日のジオツアーでは、テングサ漁を終えて海からあがった漁師さんの姿も見かけ、「海に浮かぶ火山島」らしいツアーになりました。(砂が黒くて暑かったですけど・笑)

8月19日、半日ツアー。
3組のお客様と登った三原山は、こんな天気でした。

上空に浮かぶ白い雲は所々で垂れ下がり、あちらこちらに雨を降らせているようでした。

でも私たちは、雨に遭わずに青空と景色を楽しみました!火口の奥に見える小さな黒い山(25年前の噴火でふりつもった)を「三原山のミーちゃん」と命名して笑いあい、


眼下の景色を眺め、


ザクザク音を楽しみながら、斜面を下りました。


2日前の濃霧が嘘のようです。


草も雲も、もこもこで、超かわいい!

なんだかモコモコが、動き出しそうな気がしました。

と、まあこんなふうに、濃霧でも晴れでも結局のところ、毎日楽しく歩いています。

(あ、でも雷だけは苦手です。雷怖い~)


(カナ)
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アケビコノハ

2012年08月18日 | 
一見カイヅカイブキに別の樹の枯葉が付いているような画ですが。




ガの一種『アケビコノハ』頭から翅の先までは5~6センチ、なかなか見応えのあるガです。
昨日見つけました。


近付きすぎたら飛んで別の場所にとまりました。
しかし見事に枯葉に擬態してますね。
コケが生えたような緑色まで表現しています。
こんなところにいるからバレバレですが、落ち葉のある環境にいれば探し出すのに苦労するでしょう。


上翅の隙間からほんの少し下翅のオレンジ色が見えています。
上翅は枯葉色ですけど下翅はオレンジの地に黒い目玉模様がある派手な衣装なのです。
なんとかその美しい模様を撮りたかったけど・・・
素早い動きにコンデジの性能がついていけませんでした(涙)


このあと高く飛んでイソヒヨドリに狙われました。
しかし目玉模様が効果があったのか、イソヒヨドリはすぐ近くまで行って反転したのです。

アケビコノハの幼虫はアケビ科やメギ科の植物を食べます。
素晴らしく立派な幼虫を見てみたいのですがなかなか出会えません。

                          がんま
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一歩近づいた

2012年08月17日 | その他
自然観察とは、時間がかかることもあるものです。

なかなか対象に出会えないのでは、観察になりません。

先週もハキリバチが、葉を切り取った跡を見つけました、

しかし、肝心のハチには、なかなか出会えません。

先週は、話だけだったヤマイモの葉を切り取った跡です。

見事に1枚の葉から巣材を何枚も採集しています。

ヤマイモは、地下のイモが美味しい「じねんじょ」とも呼ばれるツル性の植物です。
ヤマイモの葉でも、あまり大きなものは、厚さが好みでないのか、
切られていません。

これによく似たトコロの葉っぱが、近くにあるのに、ヤマイモの葉だけを切っています。

ハチも見つからないし、手がかりがなかったのですが、

庭のすみに置いてある丸太の断面に、

何やら気になるものがありました。
輪切りになった左端に3か所の緑色のものが見えますか?

近づくとこんな具合です。

8ミリくらいの穴に、葉が詰められています!!

カラスザンショウの木にカミキリの仲間の幼虫が穴を開けたのだと思います。
その穴をハキリバチが再利用して、葉を詰め込んだもののようです。
「灯台もと暗し」でした。庭にあるとは・・・(汗)

でも、ここはもう作業が終了しています。

ハキリバチに出会うためには、
似たような穴を探すか、
似たような穴を作ってしまうか、ですね。


【今日のおまけ】

今週は、砂浜で子ガメたちが出てきました。
砂の中の巣から脱出して、海へ出発しました。

夜中のことなので、見ていたわけではありません。

早朝に浜を見回り、子ガメが這った跡が何本あるか確認します。

それが大島生まれで、無事に旅立った子ガメの数です。

それから、後日、巣穴を発掘して、死んでしまった卵も調べます。

この巣は、台風4号で、保護柵が全て流されるほどの波をかぶりました。

卵は浸水している時間が長いと死んでしまいます。

残念です。
今後の対策を考えています。

(なるせ)


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伊豆大島は神秘の島だね。

2012年08月16日 | ツアー
ここ2日間のツアー報告です。

8月15日(水)
霧で真っ白な三原山を、元気な男の子のいるご家族と歩きました。

パホイホイ溶岩の様々な形を、さわって感じたり観察したり…


新島観光協会の方にもらった新島の白い溶岩と、大島の黒い溶岩を比べたり…

溶岩の“面白い形”をさがしながら、火口展望所へ。

「あの溶岩、マーライオンみたい。」とお母さん。

なるほど!

で、火口展望所までやってきましたが…

真っ白な霧が勢いよく流れていくばかりで、何も見えません。
髪の毛も服もベッタリで、「かっぱを着た方が良いんじゃない?」という声もあがるほどでした。

火口の展望はあきらめ、昼食をはさんで裏砂漠へ。
車での移動中はまぶしいほどの青空が見えていたのですが…

私たちが着いたとたんに、またまた白い霧がモクモクやってきました!

ゴ~という風の音とスピード感のある白い霧の動きには「自然のパワー」を感じます。

「すご~い!」
これはこれで、みなさん楽しそうです。

「ねえ、僕、遊んでいい?」と、黒い砂漠の上を這うように動く霧の中で走り回るD君。
大きな円を描いて、何周も回っていました。

まるで霧と追いかけっこでもしているかのようで、ちょっと見とれてしまうような光景でした。

「細かい溶岩のしぶきが風で飛ばされて、噴火のたびに風下に黒い砂漠をつくる」という話を聞いたD君、さっそく実験開始。

「ほんとだ。風下に落ちるよ。」
なるほど、こうやって実験すると説得力ありますよね!

火山を体で楽しんでくれた皆さんと、最後に真っ赤な溶岩が降り積もった丘を訪ねました。
“青い海と赤い溶岩”火山島ならではの風景。「素敵~!」byみなさん。

ザクザクの溶岩を踏みしめながら「この音すごい!これ庭に敷いたら泥棒よけになるわ~」とお母さん。なるほど~。(「なるほど」がいっぱいの毎日です。笑)


8月16日(木)
天気予報は「晴れ」。メールでも「晴天で熱中症対策必要」という情報が流れてきているというのに、三原山は濃霧で風も強く、クーラーをガンガン効かせたような状態でした。

本日2組のお客様のうち、1組はバレエのダンサーの方々でした。
バレエはスポーツというよりも“芸術”なのだと語るお2人は、とても楽しい感覚の持ち主でした。

「ここ、寝心地良いわ~。」

パホイホイ溶岩の形に上手に体をすっぽりはめて、横たわっています。

降り積もった細かい溶岩粒の上では
「足つぼマッサージみたい。」


「ガオ~!」
「あ、それいいね!赤い爪と黒い溶岩が悪魔(魔女だったかも?)みたい!」

う~ん、お2人とも、今までにない感性です。
さすが!

さて、こうして周囲のものを楽しみながら火口展望所まで登ったのですが、到着したら昨日に引き続いて強風、濃霧でした。

「寒い~。」
とても夏とは思えません。

結局今日は、最初から最後まで、ほとんど霧は晴れませんでした。
で、最後に「広範囲に見える溶岩」を紹介したくて、元町の溶岩流へ立ち寄りました。

川のような溶岩の上から、キラキラ光る海を、みんなで眺めました。
「素敵~!」by皆さん。

思い思いに写真を撮っています。
おや?おひとりスゴイ姿勢です。(さすがバレエダンサーです。体柔らかい~。)

「何を撮っているんですか?」思わず訪ねたところ「虫の目線で眺めた山と空です。」
「なあるほど。」

ということで私も同じアングルから撮ってみました。(もちろん膝はのびてませんが・笑)
雲が山の上半分を覆い、その上には青い空が広がっていました。

私たちは、あの雲の中を歩いていたんですね。
白いモクモク雲は遠くから見ると絵本のように可愛くて、不思議な気持ちになりました。

ツアーの最後に、自分たちが歩いた景色を、遠くから眺めるのってなかなか良いですね。
この風景の一部分だと思うと、濃霧も強風も、愛おしく感じられるような気がしました。

ところで、昨日のツアーでのD君が何度も繰り返していた素敵なことばがあります。
「伊豆大島は神秘の島だね。」

同感です!

(カナ)





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ぼちぼち

2012年08月15日 | 
先日のダイゼン、タカブシギに続いて一昨日の月曜日にはムナグロとメダイチドリがやって来ました。
残暑は厳しいですがぼちぼちシギチの秋の渡りが始まっています。

朝の海岸で。

まず1羽発見。


あ、もう1羽いたー。


これはなかなか気付かなかった3羽目。


こんな位置取りでした。

真ん中のムナグロの近くにキアシシギが並びました。

ムナグロのほうがちょっぴり大きいのです。

次に立ち寄った海岸では。

メダイチドリがいました。




かなーり遠かったですけどこちらも3羽でいました。

昨日は小雨降るなかキアシシギがすぐ近くまで来てくれました。


そして今日はまたタカブシギが。

この前と同じ場所ですが羽の様子から違う個体のようです。
タカブシギはもう1羽いて、「ピィッ、ピィッ」と可愛い声を聴かせてくれました。

こういう渡り鳥たちを見つけるたびに地球や宇宙の動きを感じます。

                      がんま
コメント (2)
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たくさんのワクワク

2012年08月14日 | ツアー
このところ毎日、ツアーで夏の大島を歩いています。
そして毎日、「おお~!」と思う一瞬を、楽しんでおります。

ある日は火山好きのH君とご両親、妹さんとのツアー。
大島全体が火山の噴火で出来ていて、緑の森でも地面の下には溶岩が降り積もっていることを紹介したくて、最初に森へ。

みなさん「おお!本当だ、溶岩だ!」と熱心に観察してるのでうれしくなって…

「では真っ赤な溶岩を見に行きましょう!」と赤い溶岩地帯へ立ち寄ってみました。

色々な溶岩に触れながら、観察をしていた8歳のH君、後半には「噴火のときに島の人がどうしたか?」ということをしきりに気にしてくれていました。優しい~!

また、ある日は数組のお客様とのツアーでした。
元気な男の子たちは、外輪山の砂の斜面を駆け上がっていきます!

このあと、2人の勢いに押されて(?)ほぼ全員が斜面をあがりました。

終戦のときに石堀職人が壁に刻んだ文字の前で全員集合。

この人数で、ここにあがって来たのは初めてです。

爽快~!

ちょっと角度を変えるだけで、いつもと違う三原山に見えます。
ドキドキ…(変?)

同じツアーで。
「これ、靴底みたいだ。」

働くお父さんらしい感想が、とても面白かったです。

先日の羽村市、あきる野市の子どもたちとのツアーでは…

「何だこれ?火山みたい。」と草の隙間の砂地を指差す男の子。
「え?火山?」by私。

さて、男の子の見つけたものは、何でしょう?
これです!

富士山型に盛り上がって、てっぺんに穴がある蜂の巣穴です。
言われてみれば、まさに“火山”(写真が下手でスミマセン・汗)火山のふもとで小さな火山をいっぱい見つけるなんて、すごい~!

昨日のツアーは霧でしたが、お客様はこんな武器を…(笑)

学生時代、天文クラブで、寝袋にくるまって夜中星を見ていたというMさん。
やはり球体が好きなのでしょうか?

これを見ていて「うわ~、火口の中に飛ばしてみたい!」と思いました!
(いつか買ってこよう)

また、一緒に歩いたIさんは、学生時代“虫”を研究していたという女性でした。
私の目には何も見えない土や草の上に、次々といろいろなものを見つけてくれました。

こんなきれいな虫(セマダラコガネ?)も。

豆粒サイズでした。

濃霧でも楽しそうな皆さんです。


そしてある地点に差しかかった時、藪の中にこんなものまで発見しました!

何かの頭蓋骨!
「キャ~!!」

と、言うのが普通の反応だと思いますが…
昨日は誰もそのような反応はしませんでした。

「うわ~、きれいな歯!素敵!」
「え?素敵??」お客様の言葉に頭の中が「?」でいっぱいの私を見て「私、歯が専門なんです。」とAさん。

Aさんは歯医者さんでした。
「キョンの頭蓋骨かも。」という私に「確かに草食動物の歯ですね。」と専門家としての助言をくれました。

薮に落ちているバラバラな骨を「このパーツはこうつくのではないか?」と真剣に組み合わせる女5人(笑)
いや~、面白い空間でした。

さて、最後に今日は?
今日の三原山は、雨と風でした。

それでもがんばって溶岩流に登ったら、登ったとたんに一瞬だけ霧が晴れて山の姿が見えました。
さすが三原山です!

ツアー終了後にお客様をお送りする時、お客様から「僕実は大島にダイビングで良く通っていたんですよ。カナさんにも何度もガイドしてもらいましたよ。」と声をかけられて、ビックリしました!

20年の歳月と、もともとの記憶力の悪さで、ガイド中はまるで気がつきませんでした。
(Oさん、ごめんなさい・汗)

解散してから申込書のお名前を見ているうちに、昔の記憶が蘇りました。
たしか何度も通っていただいた上手なお客様で、ずいぶん泳いで冒険もしたような…。

結婚し、子育てで忙しく、20年間潜っていなかったそうですが、今回ダイビングと山歩きを組み合わせて訪ねてくれたようです。
これ、ものすごく嬉しかったです!

若い頃、夢中になって海を楽しんでいた時代のお客様たちと、こんどは火山や陸の自然を一緒に楽しめるなんて最高です。
で、最後はすっかり大きくなったOさんの息子さんです。

私でも手が届かない車の後部ドアを、何度もしめてくれました。
ありがとう~!

ということで、夏のワクワクツアー進行中です。

(記事に写真を載せきれませんでしたが、一緒に歩いてくださった皆様、ありがとうございました。)

(カナ)




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玉盛り

2012年08月13日 | 植物

8月も半ばになれば、タマアジサイの蕾が顔を出します。
大きいの


花も開いて
山アジサイより小ぶりな可愛い花が咲きます

その代わり
葉っぱは どでかい
のは 全体で釣り合いをとっている?

アジサイと言えば
ですよね
でもタマアジサイの正式名はラセイタタマアジサイ
この大きいアジサイの葉っぱ 写真では良く分かりませんが、ごわごわしていてその上、剛毛の産毛が生えている。
このデンデンムシクンは葉を食べに来たのか?
ザラザラな葉っぱの上正常に動き回れるのか?
決して他から持ってきたデンちゃんではなくたまたま遊んでいた子です。


林の中に目立つ赤い物が…     玉では無いかも
ツチアケビ はじめて見た時はぎょっとします
春に見た花がもう実になっているのですね

落ちていた1つ半分に割ってみました。まだ、種が出来ていませんね
以前から赤いモンキーバナナにそっくりだと思っていた私、中も似ている?味見は? しませんが

ハナイカダ
これも玉
これほど沢山の実が付いている木は初めてです


海が気持ちいい!   (しま)

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フィールド調査のような?

2012年08月12日 | ツアー
1年半前にツアーに参加されたMさんから、再度ツアーのリクエストをいただきました。
今回の目的地は、裏砂漠と地層大切断面。

裏砂漠についた時には、青空と霧がミックスしたようなお天気でした。
レース編みのようなクモの巣に、全員が「きれい!」と足を止めました。

で、普通のパターンだとここで終わるのですが、Mさんたちは違っていました。
持参された高倍率のルーペで、クモを観察。
ルーペがすぐに出てくるなんて、かなりただ者ではない感じ(笑)

のんびり観察しながら歩いていたら、モクモクと漂って来た霧が、あっという間に三原山の姿を隠してしまいました。「晴れないかね~。」BY全員。

しばらく霧が晴れるのに期待して待ちましたが、三原山はなかなか見えてきません。
で、普通のパターンだとここで終わるのですが、またまたMさんたちは違っていました(笑)

カルデラの中の砂っぽい場所に下りて、観察を開始しました!

みなさんなんだかア・ウンの呼吸でそれぞれに観察されています。

「すごい、きれい!いい匂い!来て良かったわ~!」と、火山灰を手に喜ぶMさん。
「炭の匂いがする!」

え?炭の匂い??
ビックリして私も匂いを嗅いでみましたが、するようなしないような…?

岩を覆う地衣類を見て「あら!きれいだわ!」「キゴケの仲間は風の強いところに生えるから…」

「え?キゴケ?」と私。
「キゴケといってもコケではなくて地衣類ですよ。キゴケの仲間というだけで『キゴケ』じゃないですよ。正確な同定はむずかしいです。」とMさん。

う~ん、地衣類はいつかちゃんと調べたら楽しいだろうと思いつつ、図鑑を見たりネットで調べてもなんだかはっきりわからなくて、未だに手つかずのまま…。「いつか詳しい人と知り合いたいなぁ。」と思っていたのです。

なんだかメチャメチャ楽しくなってきました(笑)
でっかいカメムシも見つけてもらい…

初めて見る(たぶん)いかつい形に大興奮!

さらに「あ!オカダトカゲ!」の声に振り向いてみれば、大人サイズなのにしっぽが青い美しいトカゲが目の前にいるではありませんか!

あのすばしこいトカゲが、目の前で簡単に写真に撮れるほどジッとしていてくれるなんて、今までほとんど経験がありません。

「この状態、なんか普通じゃないですよね。弱っているのかも!」by全員。

いやいやもしかしたら急に「オカダトカゲ!」と正式名称で呼ばれてビックリして動けなくなったのかも知れません(笑)

筆島海岸でも、それぞれに観察。


オオシマハイネズを手に「こうやって見るとまさにヒノキの仲間ね。」

おお!オオシマハイネズを持ち上げて裏返して観察するというパターンは初めてです!
新鮮~!

海岸にはハマナタマメがきれいに花を咲かせていました。
そして大きなマメもできていました。

「マメ。割ってみたいですよね。」Mさん&私。

2個割ったマメには両方とも、虫が入っていました。

「へ~、こんなに咲いているけど、なかなか子孫を残せないんだ~。」
「まあ、虫の側からすれば、そうやって生きているわけだから」

いや~、皆さんの会話やものの捉え方が、とても楽しかったです。
今日のようにして歩いたら、ジオパークの謎解きの幅が広がって、ますます面白くなりそうです。

大地の不思議を楽しみながら、また一緒に歩きたいです。

(カナ)
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