グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

笑顔の力

2013年05月21日 | ツアー
雨上がりのすがすがしさの中、本日はお二人のゲストの方とフルコースをガッツリ歩いてきました。


「馬がいる~!」と動物が大好きな奥様。
満面の笑顔です!ステキ!!私もつられて笑顔になってしまいます。

そんな笑顔いっぱいの雰囲気でスタートした今回のツアー、このあと、珍しくたくさんオスの雉をみかけました。
温泉ホテルから山頂駐車場に向かう途中、牧場脇で1羽発見。
「車の中から見ているぶんには、安全だと分かっているのか逃げないんですよ~」
などと言った矢先に飛んで逃げていきました。
!!
というのか、雉って飛ぶんですか?!
あんな重そうな体(と言っては雉に失礼)で、バタバタと一生懸命飛んでいきました。
「うわー!!雉って飛ぶんですね!!!」
と興奮覚めやらぬうちに、またオスの雉が。
今度は車をそーっと走らせて、いい感じだったのですが・・・。
後ろからトラックが来ていまして。
それに驚いた雉くん。またも飛びました!!!
「雉が!!しかもオスの雉が!!2回も目の前で飛んでいきました!!!!!」
大興奮です。いつもは鳴き声しか聞こえないのに、今日はタイミング抜群です。


お天気もよさそう!!ではいざ、三原山へ!!


「なにかあったら、教えてくださいね~」
と言った瞬間に、熟したカジイチゴを見つけた奥様。すごい!!!
毎回登るたびにチェックしていたのに、全然目に入らなかった私・・・。
山も食べごろです!!


山頂にて。こんな石がゴロゴロしているの、なんでなんでしょう??
ペンキでもないし、鳥のフンっぽくもないし・・・。水で洗っても落ちません・・・。
どなたかご存知ありませんか?


そして山頂は霧に包まれていました。
別の山で、火口を見に行っても、いつも霧で見えないというお二人。
今日もだめかな~、と話しながらも、この笑顔です!!思わず私もつられて笑顔!!


ふと旦那様の頭に異変を感じた奥様。
霧で髪の毛に水滴が!!
「なんで僕だけ?」
の謎に、最初は整髪剤?という説が有力でしたが、すぐに判明。
霧がやってくる風上に旦那様がいて、風下に奥様が歩いていたからでした。
霧も集まれば水滴になるんですね!!発見の嵐です。

発見の嵐といえば、まーるい、直径2~3cmくらいのシャボン玉?が1個だけ、ふわりふわりと浮遊していました・・・。
これは・・・。一体・・・。なんですか?!!!一瞬のことだったので写真はありません・・・。


そんなこんなで火口も見えず、「また見にきてくださいね~」なんて話していたら・・・。
旦那様が「あっ!!」と・・・。
なんと!!急に霧が東側から晴れてきました!!!これは!!もしかして??火口も???


見れなかったんです。最初は。そこでなにか黄色い虫を発見された奥様。
「黄色だから、お金が貯まりますかね~」
と、なぜか宝くじの話をしていたら・・・。


見えたんです!!火口が!!!やりました、お二人、初火口です!!!!!
「火口の色と周辺の緑の色がいいですね~」
と言われて、確かに!!と気づかされる私。全然気がつかなかった~!!この色の対比がすごく、きれい!!

お昼も食べて、おやつも食べて。そして裏砂漠にて。

??おもむろにカバンから取り出された人形。
人形だけ撮影??
tvkテレビの番組に登場する「ヴィンセント」君を、こうして撮影して投稿すると、紹介される(かもしれない)とのこと。
今回、お二人にとってはじめての試み、ということで、この日のために購入されたそうです。
そうなんですか!こうしてキャラクターと景色を撮るのも、いいですね!!


樹海にて。ステキなものを見つけてくださるお二人。
「この新芽。「鐘」のようじゃないですか?」
確かに~!!!
私の微妙な写真からではあまり伝わらないのが残念です・・・。こういう見方もあるんだ!!と終始感動しっぱなしの私です。


ピンクのツツジに囲まれて。
最後まで笑顔と発見をたくさん、たくさんいただきました!!
ありがとうございました~!!!(ユカ)
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食い気は何処に?

2013年05月20日 | 植物
食い気だよね!
今なら“かしゃん葉” ではサルトリイバラを採りに行かなければ  と  探しに…

ツルがト音記号の様に思えてしまう  ね!

怪獣見つけた~




この大きさでした    私の好きなルリタテハの幼虫
このトゲトゲえぐいよー!


スイカズラも咲いている。これは薬用になると有るが何に聞くのだろう?今度調べてみなくては


フウトウカズラの花序が綺麗に伸びています


テイカカズラも咲いていました。花弁の先が四角っぽく、清楚な感じがかわいい


シチトウエビズルはやはり実が成っていないと興味はないかな~ やはり食い気

あら、かしゃん葉は?ど~なったんだっけ??(しま)

※先日の『島ガール』私もガイドで参加しました。詳細は香奈さんがブロッたので
私なりの一枚、みんなの集合写真をスタッフは勿論、影の存在です!(楽しい山でした)
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ダイワ×山歩みち×島ガールin大島

2013年05月19日 | ツアー
週末2日間、ダイワ(釣り)×山歩みち(山系フリーペーパー)×島ガール(東海汽船)ツアーが行われました。

裏砂漠トレッキングと講師付きの釣りを楽しむこのプランは、キャンセル待ちがでるほどの人気だったそうです。

2日間、天候に恵まれて、島ガール達は山でも海でも元気いっぱいでした。

まずは1日目。
嶋田と私で2チームにわけてガイドしました。

ツアーの始まりは、満開のオオシマツツジに囲まれながらのお弁当から。
こんな幸せな始まり方で良いのでしょうか!

ああ、贅沢すぎます。

“折り姫”こと嶋田が折って来てくれた椿の花を、みんなで腕につけてツアーに出発しました。

まさに島ガールツアー…ってかんじ、しませんか?(笑)

この日行われていた“ツツジ祭り”にちょっとだけ立ち寄って…


森を抜け、溶岩地帯へ。

楽しそうです。

裏砂漠では、みんなで“円”を作る、という初企画!

この風景、空から見てみたい~。

雨が削った大きな溝も歩きました。

みんな、壁面からモクモク立ちのぼる湯気の写真を撮っています。
「スゴイ~」「熱い~」by島ガール。

時には大きな溶岩の上に登り…


噴火で地中から飛び出たの(?)という形状の、大きな岩の合間を通り抜けました。

そして目指すは外輪山にある黒い山。
細かい溶岩の粒が降り積もってできている、櫛形山です。

山のふもとに出たとたん、ビュ~っという強い風を感じました。
「キャ~!すごい風!」と島ガールの皆さん、風の強さに驚いたようです。

一方、主催者の1人、東海汽船のYさん(写真の先頭の人)は、「これぐらいはまだまだですよね~。溶岩の粒が当たりませんから」とニコニコ余裕の笑顔です。

「そうそう大島は風の島なんです。(遮るものがない海の上に突き出た火山島なので…)良かったですね~大島らしい風が体験できて!」←これ、私の言葉ですが、たぶんYさんも嶋田も同じ思いだったのではないかと思います(確信・笑)

そして、さすが元気な島ガール。
すぐに風の強さに適応して…

ポーズ!

そして笑顔!

遠くに見下ろす海が、最高にキレイでした。

みんなでザクザク音をたてながら、斜面を下ります。

爽快です!

ツアーの終わりはやっぱり、溶岩の上に何度でも再生する植物達の姿を見に森へ!
ギリギリでしたが、なんとか森に日の光が差し込んでいる時間に、歩くことができました。


まだ厚みのない若葉越しに、空を見上げるのも素敵な気分でした。


そして暗い森を抜けたあとに私たちを迎えてくれたのは…

満開のオオシマツツジ!

数日ずれたらここまで見事なツツジの花を、見ることはできなかったでしょう。

まさに「歓迎!島ガール様」という風景でした!

さて、2日目、今日です。
島ガール達は朝から波浮港の避難桟橋で、ダイワ講師の指導のもと釣りを楽しみました。

釣り具は全てレンタル、セットもしてくれて、釣れた魚はその場でさばいて食べさせてくれる(醤油、わさび、大葉つき)という女性対象の釣りツアーは、最近とても人気なのだそうです。

今日も講師の方が、イシガキダイやハマフエフキを刺身にしてくれていました。

「コリコリしてて美味しい~。」by島ガール。

後半、希望者を募って波浮港へミニミニツアーに行きました。
激しい噴火でできた火口を、港として利用してきた島の暮らし…

昔の暮らしぶりが思い浮かぶ風景の中を歩き…


桑の実をチョッピリ味わって…


火口壁の急階段を下って、港を散歩しました。


火山、森、海を体感する島ガールツアー。
元気な皆さんと歩けて、とても楽しい時間でした。

ありがとうございました!

また会いましょう~!

(カナ)








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今朝のいろいろ

2013年05月18日 | その他
『とかシリーズ』の派生です(笑)
今朝見つけたいろいろたち。

まずは↑のアカハラ。
私が大島で確認したアカハラの最も遅い記録だと思います。
4:30過ぎに自宅前の電線でさえずっていました。

なんの鳥かわからないくらいビミョ~な鳴き方でした。


貯水池では、

トンボが羽化していました。
シオカラトンボかオオシオカラトンボかなぁ・・・

ギョッとしたのがコレ。

ヒキガエルの子供たち!
1センチくらいですよ~。
このうち無事に大人になれるのは何匹でしょうか。

いつもいるトビ。

なんか食べ物があるんでしょうね。


滅多に車が通らない山の道には、

キョンさん。
この個体はノンビリ屋さんでした。


立ち去ったあとに行ってみるとドクダミが食べられていました。
・・・ドクダミ食べるんだ・・・

コジャノメ。

渋くてカッコイイのです。

久し振りにカメラに収まったカラスバト。

首を伸ばして警戒態勢です。

ついこのあいだ産まれたばかりのヤマガラちゃん。

ボケボケだけど(涙)
家族と賑やかに移動していきました。


牧場にはアマサギが4羽いました。






                             がんま
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霧の裏砂漠に挑む作戦

2013年05月17日 | 火山・ジオパーク
昨日、今日と、ツアーの下見に行ってきました。
本日は波浮港と千波崎(千波崎は単に私が行きたかっただけですが)。
昨日は「裏砂漠で方位磁石は使えるか」を元に、温泉ホテルから白石山までのルートの確認でした。
今夜は「裏砂漠~」の下見の様子をお伝えします。


温泉ホテル下、つつじ園入り口。10:22発。13:22戻り予定。
つつじが見ごろを迎えています。明日は天気ももつようですし、つつじまつりが楽しみです。
とにかく、みんなで方位磁石(以下、コンパスと呼びます)を確認しながらのスタートです。


あ!花ですか?!と聞いたら、オオモミジの種でした。

カワイイですね~!!大・中・小と種がたくさんついていました。

撮影会。このほかにも、虫を追いかけたり、虫こぶの中を見てみたり・・・。
「これはなんの木ですか?これは?この虫は?」と、質問攻めの私。
「きゃー!!すごい~!!」といろんなことに感動し、質問にも的確に答えるカナさん。
「これはこうだと思うんだよ・・・。こっちはどうなってるのかな?」と持論を検証しながら一眼で撮影しまくる柳場。
一向に前に進みません。


ようやっと裏砂漠の入り口。
これが本題です!!
ありとあらゆる目標物で方角を確認します。
でもふと気がついたのです。
ほぼ北方向が温泉ホテルで、その反対が目指す裏砂漠だということに・・・。
そうか~!!と全員で納得。それが分かっただけでも収穫です。
あとは、「裏砂漠ではコンパスが効かない」ということの検証です。


検証中です。
コンパスに溶岩や火山弾を近づけてみます。
僅かですが、15度くらい動きました。
溶岩に含まれている磁性鉱物が引き付けているようですが、裏砂漠を歩いているからといって、コンパスが異常を示すことはありませんでした。つまり、近づけすぎなければ大丈夫。

最もコンパスを狂わせたのは・・・


私たちが普段持ち歩いているものです。携帯、カメラ、腕時計・・・。
私のカメラは断トツで90度方位を狂わせることができました。
結論。コンパスを使うときは、自分たちが持っている電子機器からは15cm以上離しましょう。


私は初めての、「キャニオン」。
ハチジョウイタドリの根っこに感動するカナさんと、溶岩や噴気、見えている地層に感動しまくる私、立ち止まっては何か考えている柳場。
時間も予定より押していましたが、せっかくなので、と白石山を目指すことに。


おお!!!この景色!!!もはや日本とは思えません。遠い異国の地のよう。白石山、ステキ!!!!!


その下で、溶岩テーブルを囲んで遅い昼食、というのか昼食替わりのオヤツタイム。
「いいテーブルだね~、家にこんなのほしいね~」とカナさん。


もはや到着予定時間を大幅にオーバーして、櫛形山頂上。
ここではマグマ水蒸気爆発の話になり、「これは火山豆石ではないだろうか」と議論。
さらに「水準点」と「三角点」についても議論が。
ああ、もう行きましょう・・・。


結果的に帰りも撮影会で終了しました。
行きには見えなかった「ヤマボウシ」の実を撮影中。
温泉ホテル着は15時を回っていました。
発見・検証・問題定義の多い、充実した下見でした!!でもお腹空いた~(ユカ)
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ハンミョウの歌

2013年05月16日 | ツアー
本日2回目のブログは、一昨々日のツアー報告です。
この日は東京から高速船で到着された一人旅の0さんを港で迎えて、ツアーがスタートしました。

0さんは、鮮やかなオオシマツツジ色のシャツを着ていました。

ね?

0さんは、デジカメを持って来なかったとのことで、私が代わりに写真を撮ることになりました。
リクエストされた風景の数々です。

青空と火口。

空をいっぱい入れてみました~。

26年前の噴火で火口からあふれ出た溶岩と新緑の平原。

この1本の道がカッコいいですよね。

雨の後だけ現れる、幻の湖の波。

センスの良い写真家なら、もっと素敵な写真になるのでしょうが、ただの波です…(笑)

アカメガシワの若葉。

「この色、可愛い~」と大絶賛でした。なんとなくシャツの色に似ていますよね。

外輪山を飾るツツジのピンク。

砂の上に転がる石も、存在感ありました。
0さんのリクエストと私が「撮りたい」と思うものがほとんど同じで、楽しく歩きました。

さらにこの日、三原山を下りたところで休憩していたら…

目の前を「東大地震研究所」と書いた車が通り過ぎ、ある建物の前で止まりました。

いつもお客様に「あれ、何ですか?」と聞かれても答えられなかった建物です。

「チャンス~」ということで、追いかけて行って中を見せてもらいました。

中には地震計と傾斜計と比抵抗計が設置されていると教えてもらいました。
(お仕事中に、ありがとうございました)

比抵抗計は、冷たい岩は電気が流れにくいけれど熱い岩は電気を通しやすいという特性を利用して、地下に電流を通してマグマの動きを測定するものだそうです。(毎日、自動で測定しているようです。スゴイ~)

と、このように色々と楽しいツアーだったのですが、何よりも印象に残ったのが、0さんが“コニワハンミョウ”に、すごく“こだわり”を持っていたことでした。

これは、数年前に撮ったコニワハンミョウの写真ですが…

この、目の前をピュンピュン飛んで逃げる黒い虫を見て「あら!ハンミョウだわ!」と言い当てる人は滅多にいません。

でも0さんはすぐに言い当てた上に、とても捕まえたさそうなのです。

???…
不思議に思う私の気持ちを察してくれたのでしょう。

「実は私、ソプラノ歌手で、もうすぐコンサートでハンミョウの歌を歌うんですよ。だから見たかったんです。」と、教えてくれました。

「え~!そうなんですか?ハンミョウの歌ってどんな歌なんですか?」←興味津々の私(笑)

0さんは、歌の台本をプレゼントしてくれました。
以下、ハンミョウの歌の歌詞です。

「南の国の夏の日盛りに、甘え、ふざけ、こびるハンミョウです。色の主題は取り集めた焦点の黄色で、取り合わされるのが小青とエンジとそして紫です。ハンミョウです。誘っては逃げ誘っては逃げ、巧みに身をかわし、身をそらし、とらえようとする手の尺ばかりを、常に先駆け(中略)花よりもキレイな宝石よりも美しいそのくせ手に死をあたえる恐ろしい、しかしただ一匹の昆虫です。うまく捕まえて飾りにでもしてください。」

この歌に出てくるのは、大島に多いコニワハンミョウよりも、ずっとキレイなこちらのハンミョウです。(写真提供0さん)

どうやら、女性を虫になぞらえて歌ったもののようです。
う~む、奥が深い…。

この日はウグイスが、美しい声で歌っていましたが、それよりも何気なく口ずさんだ0さんの歌が、とてもとても美しい声で感動しました。

0さんによると、歌を歌うということはほとんどスポーツなのだそうです。
ボイストレーニングをすると腹筋や背筋が鍛えられるので、腰痛が治る人もいるのだそうです。

最後に立ちよった裏砂漠。

こんな会場で、思いっきり歌ってもらいたいなぁ…。

0さんはツアーの翌日、元町の砂防ダムや港の足湯でコンサートで歌う歌の歌詞を覚えながら時間を過ごしたそうです。
 
コンサートは6月6日、市ヶ谷で開かれます。

ハンミョウの歌、聞いてみたい~。

(カナ)






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国立公園とジオパーク

2013年05月16日 | 火山・ジオパーク
今日はブログを2回、投稿予定です。
1回目は、ジオパーク研究会第4班主催の勉強会の報告です。

一昨日、夜7時から2時間弱、環境省伊豆諸島自然保護官 三宅里奈氏を講師に迎え「国立公園に暮らすわたしたち」というテーマの勉強会が開かれました。

島の広報でお知らせしたため研究会メンバー以外の参加もあって、参加者は28名でした。

(この写真のあと一番前に座ってしまったため、全員の写真は撮れていません)

伊豆大島を含む伊豆諸島が「富士箱根伊豆国立公園」に編入されたのは1964 年7月7日、今からおよそ50年近く前のことです。「雄大な火山景観を持つこと、プレートテクトニクスのダイナミズムが感じられること」という理由で編入されたのだそうです。

その後伊豆大島は「優れた自然の風景と貴重な生物を守り後世に伝えるために“自然公園法”によって様々な行為が禁止される」ことになりました。


伊豆大島に環境省の自然保護官の方が常駐するようになったのはちょうど1年前。

それまでも公共工事などで何か新しいものを作る時は、届け出がされていたけれど、今までは書類チェックだけだったものが、常駐するようになってからは現場を確認しやすくなったそうです。

ジオパークとナショナルパーク(国立公園)は兄弟のようなもの、というのが三宅さんの意見です。


それは、国立公園と重なっているジオパークが多いことからもわかるとのこと。

確かに…。

さて、30分ほどの講義のあと質疑応答が行われました。

たとえば…
「いつもどういう仕事をしているのか?」
「例えば建物を建てるとき、どういう場所に建てるのが良いか一緒に考えていく、というような仕事にしている。」

「大島では外来生物のキョンやリスが増えているようだが?」
「一度外来生物が入ってしまうと、駆除するのはなかなか難しい。今のものを増やさないこと、別のものを入れないようにする努力をしているというのが現実」

「八丈島などは火力発電が推進されているが、大島ではどうなのか?」
「八丈島は、島の中でエネルギーをまかなう必要があると認められたから。それが本当に必要なものであれば認められることもある。」

「大島の魅力は何だと思うか?」
「海と山がセットで見られること。三原山に何もないというのは、ここならではの環境でとても貴重だと思う」

…と、これ以外にもいっぱい、質問が出ました。
皆で国立公園としての大島を考えた、貴重な時間でした。

ところで今回の講義を通して、ジオパークも国立公園も目指すものは同じだと感じました。
「人間の今の暮らしや未来にとって本当に必要なものが何かを一緒に考えていく」関係なのだと思いました。

三宅さんの考えるジオパークと国立公園の共通の目的は…

同感です!!

三宅さんは、これから機会を見つけて時々ツアーに同行してくれることになりました。

「目指すものは同じ」という観点で、一緒に楽しいジオ物語をさがしていきたいと思います。

(カナ)

本日2回目のブログは、夕食後に書きます。
「人間ってホントに多様で面白い!」というテーマの(?)ツアー報告です~。(バリバリ予告・笑)





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お見事!

2013年05月15日 | 
↑の画像をよくご覧ください。
かわいこちゃんがいます。




ほら、ここに。
見事としか言いようがない忍術です。

しかしいつも目にしている鉢植えのアイビーがこんなに葉っぱを食べられるまで気が付かなかったなんて・・・

気付いたのは月曜日です。


背中側も見せてね。
実に素晴らしい複雑な模様です。


ここにはいません。
アイビーの枝にそっくりですよね。

昨日の辛島のブログにも登場していましたがシャクガ類の幼虫です。
いろいろ調べてみたけれど名前はわかりませんでした。
ウスキツバメエダシャクが怪しいんだけど・・・


月曜日と昨日はずっと同じ場所(↑の画像、月曜日に撮影したものです)にいました。
今朝になって移動していました。



疣足(イボあし)でしっかりと枝をつかんでいます。


私の大好きなイモムシのお祈りのポーズ。
これもなかなかだけどスズメガ類が最高です。


擬態によっぽど自信があるんでしょうね。
ちょっと触ったくらいでは動揺しません。

ここでサナギになってくれれば成虫が見られるかもしれませんが・・・どうでしょうか?
無事に成虫になれますように。

                                     がんま
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花のリス村、撮影散策

2013年05月14日 | 植物
所用があって東京に出ています。ユカです。
今日は、先日藤井工房さんで仕入れたネタ「リス村に白い絨毯がある」をカメラに収めるべく、グローバルから自転車で出かけたときのレポートです。

初めて自転車で向かったのですが、全部上り坂でした。
汗だくになりながら、結局坂道のほとんどを押して歩きました。


あ!アジサイ!!と思って、帰って調べたら「ガマズミ」でした。


これはすごく面白い花だなあ、と。葉がツツジに似ているから、ツツジの仲間かな?と思っていたら、ツツジ科の「カルミア」でした。


あ!変な枝が出ている!!と思いきや虫くんです。
うまいなあ・・・。


ミヤケトキワの白とツツジの赤が映えます。


ツツジの赤と空の青を撮っていたら、たまたま蝶々が入りました。
普段は絶対狙いすぎて外してしまう写真ですが、偶然に感謝です。


ツバキの葉。ツヤツヤ~!!光が当たって、さらにツヤが増していました。葉をみているだけで楽しいなんて、ツバキは本当にいつ見ても飽きさせません。


そしてこちらが目的の「白い絨毯」。
前日の雨風で確かにたくさん、オオバエゴノキの花が落ちています!!
でも!!なんて上手じゃない写真だろう・・・。
この感動が1mmも伝わらない!!

この次はアジサイの時期に行こうと思います。
伊豆大島は山も、海岸も、そしてこうした場所でも四季折々の植物と出会うことができるんだ、と最近気がつきました。
少し目線を変えるだけで、違った景色が見えてくる伊豆大島。
次はどこで、どんな草木に出会えるか、楽しみな毎日です。
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お嫁に行くの?

2013年05月13日 | その他
去年の秋ごろから始まったイヌマキの木の印テープ




一本の木を掘りあげるには他の木が犠牲になってしまいます


木の太さは靴の大きさと比較して想像してください


木が大きいので作業車も出ますバケットクレーンにユニック、ホークリフト

大きなイヌマキは中国では敷地内に植えるとステータスなんですって!
大島の南部のそこそこ大きい木は根(すべてではなく売買が成立したものですが)を養生(根巻き)して台湾の業者に引き渡されるそうです。

先日、私の車の前を

こんなに大きな荷物を運んでいました。標識を避けて反対車線を進んでいますし、
あまりに枝葉が大きいので電線が邪魔になりゆっくりと進んでいました。
これから船積み!  かと思って後をついてゆくと

残念、船積み前の集積所でした。
そーいえば まだまだ、テープの木が残っていましたからね。

船積みはどのぐらい後なのでしょうか?
中国の家の庭に落ち着くのはいつごろなのでしょうか?
元気に育ってくれれば良いですが?      (しま)
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