日経に大統領就任演説全文掲載・始めてのことか

今朝の日経にオバマ大統領就任演説の全文とその和訳全文が掲載されている。しかもキーワードを抽出し記事にするという、おそらく前例のない掲載だろう。いままでもアメリカ大統領就任演説や一般教書などが紹介されてきたが前文掲載しかも英文と和訳とというのは見たことがない。
それほど日経はこの経済問題を深刻に受け止めていることの表れであり、問題の解決はアメリカ経済の動向に掛かっているという認識をしているのだろう。その経済の回復はやはりオバマ氏の手腕にかかっている。
この経済問題は単にデフレとか景気後退という事態ではなく投機型資本主義の終焉であり20世紀型アメリカ主導経済体制の終焉であるといたら21世紀においてどのようなシナリオを描くかという命題に挑むことを意味する。
この命題に解決をもたらすのはアメリカ一国で行えるものではないだろう。大きな期待を寄せられているオバマ大統領だけで実現できるものでない。短期的経済対策としては既存の産業をいかに回復させるかという政策でいいがそれは一時的な政策であってこれからの経済を強くすることにはつながらない。情報産業やヘルスケア産業というあらたな産業の振興が期待される。