オンデマンド交通

人口減少、利用客の減少で乗合バス路線の廃止や高齢者の運転による事故が心配で移動手段がなくなると、高齢者の外出機会が失われ日常生活が単調となり、健康状態が悪化することが心配される。
移動手段をタクシーと乗合バスのいいとこを取りまとめるオンデマンド交通が注目されている。
このシステムを開発した企業、コガソフトウエア、それを導入した成田市の例を聞く機会があった。
交通手段を確保するためにオンデマンド交通は有効だが、自治体が導入するためには、住民の理解や協力企業そして議会の承認とオンデマンド交通の導入は難しいと思った。
自治体全体の施策として街づくりをどうするか、そのなかでの施策ととられることを発表者は主張しているが、その通りと思う。

AIとケアプランの開発担当者の話

AIでケアプラン作成に取り組んでいるCDIとさくらコミュニケーションサービスの担当者がCareWeekで発表した。
CDI岡本社長はグループごとで自立支援になるプランを作ることを、さくらコミュニケーションサービスの高橋氏はデータ収集からAIでケアプランを作成することを説明した。
どれも収集するデータに信頼性がないと感じたので、苦闘の最中ではないかと思った。

寿命が延びると起こること

Careweekでオリックス・リビングの森川社長がしゃべるセミナーを聞いた。オリックス・リビングではリフトを導入していることが知られているが、導入までに一年間の準備を要したとこと、離職防止として先進性を有しているというプライドがあるとも。
そのなか、注目したのが入居者年齢が２年で１歳上がり、いまでは８７歳８８歳が多いという。
寿命が延びるということはこういうことが起きるのかと納得した。

いい商品だけに残念

キザキという企業のステッキ、ジョイント部分はゴムでなくワイヤーとバネで折り畳む。スキーのストックのメーカーがつくったので、アルミもしくはカーボン製でとにかく軽い。
残念なのはマーケット戦略だ。カタログの作りは商品の情報が満載で、良さが伝わらない。

CareWeek2018

５００社の展示に加えてセミナーが目白押し。
なかでもCDIの岡本氏の講演、みんなの認知症情報学会の竹林理事長そして老健局課長補佐の講演など、いま、そしてこれからに必要な情報の宝庫だった。

CareWeek2018

昨日から１６日まで開かれる展示会、刺激的な情報に溢れている。
たとえば初日の講演で厚労省課長補佐石井氏は、地域包括ケアシステム構築の説明資料にある「住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる」を「だれでもが最初から」と付け加えるとわかりやいと述べたが、この言い方から地域共生社会の理解がいく。

さらに注目の新しいビジネス

カイポケビズフェスタに出店したサービスで、もう１つ。外食を届けるサービス、ハッピーテーブル。
これも配食サービスに革新をもたらすと思う。ドライバーの空時間活用にもなり、介護事業所の新たなサービスとしても有効だ。さらに高齢者家族にも訴求する可能性をみるので、注目している。

注目の新しいビジネス

カイポケビズフェスタには１０社以上の企業展示があり、これはいいと思うサービスを提供する企業が数多かった。
その１つが、お年寄りと海外の日本語を学んでいる子供たちをつなぐサービス、Helteだ。
お年寄りの自己承認欲求を満たし、子供たちに生の日本を紹介し、将来、日本で働く人の受け入れにつながる。利用で多くの効果が得られるサービスだ。

まだ公開されず

「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」の中間とりまめをした３月９日の資料がまだ公開されない。
期待する。

介護事業者の意識

昨日のカイポケビズフェスタ２０１８in東京で登壇した介護事業者の話では、公的制度の意向に従うという受け身が聞きとれた。
介護保険制度は未知の政策執行なので、現場からの発言も求められている。今回改定でも現場と行政とのコミュニケーションをとる仕掛けが含まれているので、受け身だけでなく制度への働きかけもあっていい。