浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

貧困化が進む

2014-11-05 23:05:44 | 社会
 下記の『東京新聞』の記事のように、貧困化が進む。貧しい者はもっと貧しくなれという政策が進められている。円安が進み、輸出企業だけが儲かって、逆に普通の人々は消費税があがり、円安で諸物価があがり、所得は増えず、貧困化が進み、格差もドンドン進む。

 そういう時期が長く続いている。若い人々は、そうしたなかを生きてきた。もう貧しさに慣れているようだ。

 最近ボクは、ボクよりも年齢が高い人々としか話すことはなくなっている。だから若い人の状況は知らなかったのだが、最近某女子短大の教員から聞いたのだが、彼女たちは安価なもので十分満足しているのだという。彼女たちを「シマラー」というのだそうだ。へえ~である。貧しさに順応しているから、貧しさを貧しさと感じない。支配層は、うまい具合に手なずけたようだ。若い人だけではなく、普通の人々をも手なずけているのだろうか。

生活保護世帯また最多更新 8月、受給者数は減

2014年11月5日 夕刊

 厚生労働省は五日、全国で生活保護を受けているのは八月時点で前月比八百三十六世帯増の百六十万九千八百三十世帯となり、過去最多を更新したと発表した。受給者数は前月から五百六十四人減って二百十六万三千百五十二人だった。

 世帯別(一時的な保護停止を除く)では、伸び続けている六十五歳以上の高齢者世帯が七十五万七千百十八世帯で全体の47%を占める。働ける場合を含む「その他の世帯」は前月から千六百十三世帯減って二十八万九百八十一世帯だった。

 一人暮らしの高齢者が増えているため全体の世帯数は増えているが、母子世帯やその他の世帯は、昨年秋から緩やかな減少傾向が続いている。

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ボクはリニア新幹線に反対だ!

2014-11-05 19:46:32 | 社会
 果たしてリニア新幹線は必要かと問われたら、NO!というしかない。むかし「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という言葉があったが、まさにその通りで、それだけでなく電力を無駄遣いし、自然を破壊するこうした計画はやめて欲しいと思う。

 きちんと科学的な追及をしながら反対するブログがあるので紹介する。

http://blogs.yahoo.co.jp/jigiua8eurao4
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悪文家が「悪文」だと騒ぐ

2014-11-05 08:13:40 | 社会
 ネトウヨを始め、反知性主義の人々は、自分のことは棚に上げて他人を口汚く罵ることをなりわいにしている。石原慎太郎という輩も同様だ。都知事時代の記者会見の様子を見ていると、この人には品性のかけらもないと思ったものだ。

 10月30日、国会でそうした人同士の問答がなされたようだ。その様子を下記のサイトで紹介している。とくと読んでいただきたい。

http://lite-ra.com/2014/11/post-602.html
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「戦後民主主義」が消えていく

2014-11-05 07:42:40 | 社会
 新聞の訃報欄に中馬清福の名があった。中馬氏は、つい最近まで『信濃毎日新聞』の主筆であった。それ以前は『朝日新聞』の論説などを書いていた。戦中に生まれ、戦後民主主義を生き、そしてリベラルな論説を書いてきた。『朝日新聞』の良質な部分を代表する人であった。

 その下に、宇沢弘文氏の「しのぶ会」の案内があった。『自動車の社会的費用』(岩波新書)などで、学問を社会をよりよくするために駆使した人だった。

 ボクは、こういう「戦後民主主義」を支えてきた人々の「知」を吸収して成長してきた。そういう人の訃報が頻繁になっている。

 「戦後歴史学」の担い手の一人であるK氏から、カール・ポパーの「開かれた社会」の研究をしてみろ、といわれている。図書館で見たら、かなり大部のもので躊躇しているところだが、ボクが成長してくる時期を振り返ると、狭い社会が徐々に開かれていく、社会全体が上昇していく(経済でも、民主主義の強度でも、学問でもあらゆる面で)、そういう時代であったような気がする。だから未来は「明るい」ものであった。
 ボクは、「戦後民主主義」や「戦後歴史学」の担い手の人たちから本当に多くのことを学び、「未来」をポジティヴに捉えながら生きてきた。

 しかしそういう人たちの訃報がつづくと同時に、ポジティヴな「未来」がかなりの部分危うくなってきている気がする。現在の社会に漂う暗雲をはらいのけることができる「知」が、見つけられないでいる。

 「戦後民主主義」の担い手たちの後、ボクらの世代が消えていく。何とかして、子どもや孫の世代のために、よい社会を置き土産にして去って行きたいと思うが、それがかないそうもない。

 それでも、社会は急激に変わりうる。過去の世界の歴史には、そうした例がある。
 まだまだ、「戦後民主主義」の担い手の訃報を悲しんでいるわけにはいかない。「21世紀民主主義」のために、力を尽くしたい。

 しかし中馬氏の訃報は、残念である。
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