浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

カルチャースクール

2014-11-23 23:50:42 | 日記
 某カルチャースクールから静岡県の歴史についての講座の講師を引き受けてくれないかという書状が届いた。そのスクールは、参加者がボクにとっては高額なお金を払って聴くというものだ。

 ボクは、公民館(協働センター)や賀茂真淵資料館の講座の講師を務めたことがある。公民館では参加者は無料、資料館では500円くらいを払うのか、いずれにしても500円を資料代とすればほとんど無料である。ボクが作成したレジメやプレゼンには、高額なカネが投資されている!

 そのスクールの要請はお断りした。

 その理由の第一は、講座の準備がなかなかたいへんだということだ。賀茂真淵資料館の3回講座に関して、ボクはたくさんの書籍を購入し読破した。講師料をはるかに超える書籍代をつかい、それを読破する時間を厖大に費やした。
 ※ただしこういう機会を与えていただき、勉強する契機となったので、たいへん感謝している。国学について本格的に学んだのは、はじめてだったから。

 もし引き受けた場合、設定するテーマのための書籍を購入し、それを読み、レジメをつくり・・・・という作業をしなければならない。だがそんな時間は,今のボクにはない。
 ※ 畑も待っている。野菜は生き物であって、常にボクの労働を待っている。

 こうしたスクールのチラシが時々入ってくるが、同じ講師が様々なテーマで講座を持っていることに気付く。しかしそれぞれのテーマを考えると、なぜ次々と異なったテーマで話ができるのかと驚いてしまう。ボクにはとてもできない。

 第二に、与えられたテーマで、ボク自身のオリジナリティがだせるか、ということだ。どこかに書いてあるような話はしたくはない。となると、テーマはこちらでつくったものでないと、責任をもった話はできないということである。

 だからお断りのメールを、すぐにだした。

 今のボクは、現在の政治状況に関する問題に関心を抱いていて、そうしたテーマで話をさせてくれるなら引き受ける。もちろんそれは現状をよりよくしていくためである。現代の日本社会が抱えている問題点を指摘して、共に考え、よりよくするための行動に立ち上がるためである。

 ボクは、今まで行ってきた研究でもそうであるが、「今それを研究する意味がある」ものしかやってこなかった。

 故遠山茂樹先生が、すべての研究は現代的課題を見すえながらすべきものであるとよく話されていた。
 限られた生きる時間、そういう研究をしたい。
コメント
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