浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

総選挙が行われる

2014-11-19 14:10:18 | 日記
 総選挙が行われることとなった。安倍晋三というウルトラナショナリストが、あと4年間で日本という国家社会を「改造」しようという魂胆なのだろう。彼には、1945年の敗戦がなく、彼が理想とする国家社会は大日本帝国憲法下のそれである。そういう状態にこの日本をもっていこうという野望が、700億円という税金を費消するのだ。

 さて明日は、ボランティアで歴史や社会について講義する日である。昨日からそのためのプレゼンをつくりはじめ、やっと終わった。

 スキャナーを購入したので、新聞記事を切り取ってスキャナーにかけ、それを画像保存し、プレゼンに貼り付ける。それが簡単にできるのがうれしい。

 明日のテーマはアベノミクスである。彼の経済政策が、どういう事態を招いたか、更に続けられるとどういうことになるのかを話す。

 毎月一回の講座であるが、準備がたいへんである。しかしボク自身の勉強にもなるので、熱心に取り組んでいる。

 来月は、もう選挙も終わっているだろう。自公政権がめざす権威主義的な軍事国家を予想しようと思う。

 「自民党や公明党は、日本を悪くしたり、日本国民が生活しにくいような社会にしたりすることはないだろう」という、大方の国民の安易な予想は裏切られるだろう。
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虚名

2014-11-19 08:59:26 | 政治
 静岡空港が赤字を続けている。開港以来ずっと赤字。今年も5億円。しかしふつうの企業会計で計算すると17億円にも上るという。黒字になる可能性はない。
 しかしこうなることははじめからわかっていた。静岡県民はじめ周辺の県民が全員利用するという突拍子もない架空の数字によって、利用者数や採算性が論じられた。ところがそれはありえないという批判が当初から、当然あった。それでも静岡県は空港建設を強行した。強行したときの県知事石川嘉延は退職金をもらって退職。
 こういう公共事業は、建設後に赤字をたれ流し、税金で穴埋めされるようになることがはじめからわかっていたものでも、誰も責任は取らない。いつも同じ。

 2020年に開催が予定されている東京オリンピックの会場でも同じ。周囲の環境に全くそぐわない巨大な建造物(国立競技場)の建設が予定されている。

 今日の『中日新聞』に東大の松原隆一郎氏が「東京五輪と国立競技場」について「公的な価値はどこに」という記事を載せている。

 新しい国立競技場の設計はすでにザハ・ハディド氏のデザインに決定されているが、これがとんでもないもの。その案を選定したのが安藤忠雄が委員長を務める審査委員会。この委員会がきわめていい加減なものであったことはすでに知られている。しかしこの設計には、重大な問題点があることが槇文彦氏によって明らかにされている。

http://world-architects.blogspot.jp/2014/10/nationalstadium-symposium.html

 建設に巨額な費用がかかり、世界初の技術が求められ(できるかどうかもわからないのに!)、メンテナンス費用がどうなるかまったく不明の国立競技場。人口がしぼんでいく日本に、巨大な複合的競技場は必要か。

 なお、ボクがこの問題に関心をいだいたのは、審査委員会の委員長が安藤忠雄であったこと。安藤は、浜松市の新美術館の構想を委託されたのだが、その内容が浜松城の地下につくるという代物。安藤が構造計算できないということは聞いていたので、歴史的にも貴重な野面積みという石垣を有する浜松城、そこに地下美術館をつくったらどうなるか。そこから安藤について調べ始めたのだが、彼の設計はたしかにオリジナリティある奇抜なものが多いが、実用とかには全く無頓着なものが多いようだ。鑑賞者の足音が響きわたる美術館とか、下記の建物とか。

http://www.huffingtonpost.jp/takashi-moriyama/post_7291_b_5095557.html

http://matsuosekkei.blog85.fc2.com/blog-entry-2507.html


 安藤忠雄という名は、建築家としてきわめて有名であるが、ボクは奇抜なアイデアだけが先行し、虚名をつくりだしたのではないかと疑っている。有名人だから力があるというわけではないのである。
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