浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「アベノミクスによる大企業の利益の一部が自民党に“還流”している」

2014-11-29 19:58:13 | 政治

政治資金:自民へ企業献金43%増 証券、重電が急増
 『毎日新聞』(2014年11月29日)の記事。

 安倍政権の政治大企業のための政治であることを、政治献金が証明している。

 アベノミクスによる円安・株高などで業績を伸ばす大企業が、昨年1年間で自民党の政治資金団体「国民政治協会」への献金額を軒並み増やしたことが、28日に公表された政治資金収支報告書で分かった。証券大手では前年比で5倍以上増やしたところもあり、重電も2~3倍増。自動車メーカー各社も一斉に増やした。自民党は2012年末の総選挙で与党に返り咲き、同協会への献金総額も野党だった前年の約1.5倍に膨らんだ。

 同協会の13年分収支報告書によると、企業・団体からの献金総額は19億5408万円で、前年比43%増。野党時代の10~12年は13億円台だった。しかし、リーマン・ショックの前年で与党だった07年は30億円を超えていた。

 昨年の献金額上位50社を見ると、前年より減らしたのは1社、同額は3社で、残りは増やした。

 増額幅が大きかったのは、株式市場の活況を受けて業績をリーマン・ショック前のレベルに急回復させた証券大手2社。

 野村ホールディングスが5.6倍の2800万円、大和証券グループ本社も3.6倍の2500万円を寄付した。

 商社も13年度に最高益を記録した伊藤忠商事と丸紅がそれぞれ4.5倍の1800万円と3.7倍の1300万円、三菱商事、三井物産、住友商事も4倍近い2300万円を納めた。

 重電の増え方も目を引く。東芝と日立製作所は横並びで前年の約2倍の2850万円。三菱重工業は3倍の3000万円だった。

 企業献金額のトップは前年に続きトヨタ自動車で6440万円。12年までの3年間は毎年5140万円で、1300万円増やした。トヨタは12年末からの3カ月間で円安効果により営業利益を1500億円増やし、献金は4月に行った。

 自動車メーカーでは日産が850万円増の2900万円、ホンダも700万円増の2500万円で、他の5社も増額した。

 法人税率引き下げや原発の早期再稼働などを求めている経団連は今年、加盟企業に政治献金の呼びかけを5年ぶりに再開しており、14年の総額はさらに増えるとみられる。しかし、企業・団体献金は癒着を生むとして長年問題視されてきた。アベノミクスによる大企業の利益の一部が自民党に“還流”しているとの批判もある。【鈴木泰広、関谷俊介】
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安倍政権のメディア支配とテレビ朝日

2014-11-29 19:40:28 | メディア
 朝生に出演するはずであった荻上チキ氏の出演が直前に取り消された。その背景を水島宏明氏が喝破している。

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20141129-00041076/
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「時流」

2014-11-29 19:20:08 | 読書
 坂口安吾の「堕落論」に、ボクがよく使用する「時流」に似た表現があった。さすがに文学者である。「巨大な生物」・・

 政治の場合に於て、歴史は個をつなぎ合わせたものでなく、個を没入せしめた別個の巨大な生物となって誕生し、歴史の姿に於て政治も亦巨大な独創を行っているのである。この戦争をやった者は誰であるか、東条であり軍部であるか、そうでもあるが、然し又、日本を貫く巨大な生物、歴史のぬきさしならぬ意志であったに相違ない。日本人は歴史の前ではただ運命に従順な子供であったにすぎない。政治家によし独創はなくとも、政治は歴史の姿に於て独創をもち、意欲をもち、やむべからざる歩調をもって大海の波の如くに歩いて行く。

 あるいは「時代的感情」。

 国民は戦争を呪っていても、そのまた一方に、もっと根底的なところで、わが宿命をあきらめていたのである。祖国の宿命と心中して、自分もまた亡びるかも知れぬ儚さを甘受する気持になっていた。理論としてどうこうということではない。誰だって死にたくないにきまりきっている。それとは別に、魔物のような時代の感情がある。きわめて雰囲気的な、そこに論理的な根底はまったく希薄なものであるが、ぬきさしならぬ感情的な思考がある。(240~1)

 結局、人々は非論理的な「時代的感情」のなかにある。人は、「時代的感情」の波間にたゆたうのである。
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居酒屋

2014-11-29 09:25:28 | 日記
 昨日、清水駅前の「味楽亭はしもと」という居酒屋に行った。昼間仕事をしたあと、そこで懇親会をもったのだ。酒を飲まないので、そこの酒はどうのこうのと言う資格はもちあわせていないが、しかし料理については素晴らしかった。一品一品だされてくる料理は、割烹店並であった。居酒屋というのは、安いこと、料理については腹に入ればよい、という店がほとんどであるので、酒を飲まない小生としてはあまり行きたくはない場所である。

 しかし、この「味楽亭はしもと」の料理は、何重にも工夫され、味も微妙な旨さをもったものばかりだ。

 清水駅前のアーケード内にある。駅から歩いて5分はかからない。ただし、こういう店だから客が多く、フリーで行くと入れないこともあるという。予約が必要とのこと。

 いちおう電話番号を記しておく。054-366-5867

 帰り際にトイレに入ったが、一輪挿しに風雅を感じた。

 
 ところで、清水駅前のアーケードには、初めて行ったが、人通りは少なく、居酒屋などが軒を連ねていた。昔はいろいろな店が並んでいたという。ここも他都市と同様にシャッター通りになっているようだ。

 地方都市の昔の繁華街は、昼間は人通りがなく、夜は居酒屋のネオンが輝く。駅前商店街ですら、この状態である。

 往年の“にぎわい”は取り戻せないのだろうか。すでに人口減少の時代に突入している。人がいなくなるというのはとても寂しいことだ。団塊世代がこの世を去るころ、日本の人口はどうなるのだろうか。
 残念ながら、そうした先を見通した政治が、ついぞ行われてこなかった。自民党/公明党の、目の前の利益優先の政治がこうした事態をつくりだしてきたのである。国民が、こうした現実を真摯に見つめる時、政治も社会もかわる。総選挙が間近である。

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