浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

テレビ・新聞・雑誌の経営陣は、みんな安倍のお友だち

2014-11-20 08:37:43 | メディア
 安倍首相は、テレビ、新聞、雑誌などの経営者たちとしばしば夕食を共にする。安倍首相とその取り巻きは、なかなか上手である。経営者たちは、「首相と夕食をご一緒したよ」と、きっとうれしくてたまらないだろう。
 安倍首相とその周辺は、経営陣だけではなく、論説委員などとも「ご一緒」しているようだ。
 そういう関係をつくって、自分自身に対する批判をさせないようにしたいのだろう。

 安倍首相による「700億円無駄遣い解散」(ボクはこう命名した)の際、彼はニュース番組に出演したが、テレビ朝日の「報道ステーション」だけに出演しなかった。その背景が、下記に記されている。

http://lite-ra.com/2014/11/post-642.html

 報道の自主性や独立性が、安倍首相と夕食を共にした経営陣によって「自主的に」捨てられていく。「報道ステーション」の古舘伊知郎、当初あまり期待していなかったが、彼の自主独立のコメントはなかなか聞かせるものがある。だからボクは、時間があったらニュース番組はこれをみている。ボクが相対的によいと思うということは、安倍首相とその周辺、そして「ご一緒」した経営陣らにとっては聞きたくないようなことが多いはずだ。そうした批判的な言説を葬り去ろうというのだから、日本はいよいよ全体主義国家、あるいは北朝鮮の金体制を志向していると判断しなければならない。

 報道の自主性や独立性は、メディア関係者が死守しなければならないはずのもの。今や「ご一緒」した人々により、簡単に捨てられていく。

 1980年代の中曽根内閣以降、新自由主義的政治の確立を志向する支配層(ボクはこれをglobal-capitalistとよんでいる)は、次々と「抵抗勢力」を抑え込んできた。労働組合、労働組合の全国組織、政党、大学、そして今やその志向も最後にたどり着こうとしている。今狙われているのは、日本医師会、農協、日弁連、そして地方自治体である。メディアの場合はほとんど終わっていて、今や最後の仕上げにかかっているようだ。

 その後にどういう政治社会が来るのか。ボクはそういう時代には生きていたくはない。つまり、北朝鮮のような社会に生きるということなのだから。

コメント
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