浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

安倍首相、「ヘイトスピーチ」集団に?

2014-11-25 18:57:12 | 政治
 安倍首相は、やはりあの人たちの仲間だった。


http://www.j-cast.com/2014/11/25221620.html

J-CASTニュース トピックス 社会

安倍首相がFacebookで「保守速報」紹介、波紋広げる


安倍晋三首相のFacebookアカウントが2014年11月24日22時半ごろ、まとめサイト「保守速報」のリンクをシェアしたことが波紋を広げている。

衆院解散に疑問を投げかける政治サイト「どうして解散するんですか?」をNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」代表の男子大学生が「小学4年生」になりすまして開設・運営したことが発覚し騒動となる中、安倍首相のFacebookも24日、これに言及。「批判されにくい子供になりすます最も卑劣な行為だと思います」と批判した。

このコメントとともにシェアされていたのが、「保守速報」のリンクだった。首相の秘書が22日に自身のFacebookで保守速報の記事を紹介しており、首相のFacebookはその投稿をシェアする形で紹介。記事のタイトルは「民主党が小学4年生のふりしてアベノミクス解散に疑義を唱えるステマサイト開設か!?ネット炎上」というものだ。

保守速報の運営者は14年8月、ネット上のヘイトスピーチを掲載したとして在日コリアンのフリーライター李信恵さんに提訴されている。首相のシェアには批判的な声がいくつも寄せられ、ジャーナリストの津田大介氏も「一国の首相が保守速報をシェアする、そんな時代か......」とツイート。認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹氏は安倍首相のツイッターに「総理ともあろう方がヘイトスピーチ満載のまとめサイト『保守速報』をシェアするのは、如何なものでしょうか?」と質問した。

その後、安倍首相のFacebookからは投稿が削除された。その上で25日未明、「どうして解散するんですか?」について言及したコメントのみが再投稿された。

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【本】坂本義和『人間と国家 ある政治学徒の回想』下(岩波新書)

2014-11-25 11:00:03 | 
 名著である。坂本氏が、平和的な国際秩序を創造するために、国境を超えてまさにグローバルに世界の知識人に働きかけていったその軌跡が記されていると同時に、その行動の起点となる氏の思考が記され、その思考は現代においても十分通用するものであること、こういう平和学の碩学から学ぶものがきわめて多いことを知ることができる。

 坂本氏は「理想主義」だといわれるそうだ。それに対して氏はこう反論する。

 人間にとって、「理想」と「現実」を別物のように対立させることは「非現実的」です。およそ人は生きている限り、自分が生きることに何らかの意味があると、意識的・無意識的に前提にしています。人間の生き甲斐とは、生きることに目的があることであり、その目的は、本質的にまだ十全に実現されていない目標、つまり「理想」にほかならない・・

 として、こう記す。

 主体的立場と全く無関係な、固定的な「客観的現実認識」などというものは、ありえません。・・「現実」は歴史的に動いており、人間の目的志向・価値志向の主体的行動によって動かされていることを認識するのが「リアリズム」です。(192~3)

 これは歴史認識においても同様であって、「主体的立場と全く無関係な、固定的な」、「客観的」歴史認識もありえない。だからこそ、ボクらは常に「主体的立場」に関して研鑽を積まなければならないのであって、その後獲得されるべき、あるいは到達すべき認識(「現実認識」「歴史認識」)にたいしては厳密な学問的方法論に立脚して立ち向かわなければならないのである。

 そしてその「主体的立場」にとって不可欠であるべきは、「他者の尊厳に対する感性」、「他者のいのちに対する感性」、「他者のいのちに対する畏敬」(226)である。

本書は、坂本義和という平和(政治)学の碩学が、いかなる視点で平和や国際秩序の構想を実現しようと図ってきたのかを記したもので、そこには今に生きるボクたちの思考に大いに参考になる内容をもっている。

 読むべき本の一つである。
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