浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

北星学園大学への支援

2014-11-15 08:47:08 | 社会
 ここが正念場である。1930年代の再来を許してはなるまい。暴力的な脅迫や嫌がらせが、北星学園大学と植村氏とその家族に行われている。暴力的な脅迫や嫌がらせにより、彼らの目的が実現されることがあってはならない。

 そのためには何ができるか。負けるな北星!の会 - マケルナ会が、支援を求めている。

http://makerunakai.blogspot.jp/

 14日の北海道新聞(「無償講義で、「負けるな北星」」)には、マケルナ会のメンバーが、次年度北星学園大学での無償講義を行う要請を行っているという記事がある。

 小林節(慶大)、青木理、田中宏、中島岳志(北大)、山口二郎(法政大)らである。交通費その他はすべて自弁であるという。こういうかたちでの北星学園大学支援に快哉を叫びたい。

 北星学園大学は、ひるまないで欲しい。人権が暴力によりおかされる事態を見過ごしてはならない。
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【本】園子温『けもの道を笑って歩け』(ぱる出版)

2014-11-15 08:22:01 | 読書
 『希望の国』という映画を見た。その監督がこの園子温という人。その映画に旺盛な批判精神を見た。

 彼が本も書いていることを知り、図書館から借りてきた。この本、ぱる出版が刊行本。ぱる出版は、『大杉栄全集』を刊行し始めているところだ。なるほど、である。

 園はかなりの自信家である。園の父とは全く正反対に、自ら枠を造らず、アナーキーな人生を送ってきた。そこからでてくる自信だ。そういう人生は、自由な精神を生み出す。本書は、そこからの人生訓がちりばめられた本。

 だがボクにはこうした人生訓はもう無用である。年齢的に、もう新たな人生は送れないし、やり直す時間もない。だから記された人生訓に、なるほどと思うだけだ。
 
 彼の「人生は質より量だと思います。シェイクスピアが1本だけ戯曲を書いても、名作と認められたでしょうか?そんなことはありません。・・・長い眼で見れば絶対に、人生は質より量です」(55)に納得。

 もちろん本書には、随所に社会批判が書かれている。たとえば、「経済にしても国家にしても、所詮は「感性」がものをいう。感性がドンなのに、経済だけ伸びるはずがない。ギリシャにしろ、ローマにしろ、文明が輝いた時代は文化も栄えていました」(64)。

 また次の記述には、全く同感だ。

 今の人たちは本は読まないけど、2チャンネルやツイッターを読んでいる。人間は本を読まなくなったらおしまいです。本には著者名が載っていて責任の所在がはっきりしているけど、ネットの書き込みには責任がないからです。(112)

 この本、簡単に読める。眠る前に少しずつ読んだ。
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