浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

なぜもと特捜検事に?

2016-06-11 07:39:22 | その他
 今日の『東京新聞』の特報欄に、「ヤメ検は厳格な「第三者」?」という記事がある。セコい舛添も現在は弁護士となっているもと検察官を雇った。

 基本的に、弁護士を自分自身が依頼するというとき、その弁護士は「第三者」ではあり得ない。当然、弁護士は依頼者の利益のために働くからだ。

 ではなぜこうした政治家のカネ問題がでるとき、もと検察官の弁護士を雇うか。

 その理由は、二つ考えられる。

 まず「ヤメ検」は元警察官、国家権力のために働いていた人々だ。ボクの友人にも「ヤメ検」がいるが、今彼は公証人をやっているけれども、学生時代は平和と民主主義擁護派だったが、現在はそれとは逆の立場に立っている。検察官ではなく弁護士になったものは、「社会正義」のために粉骨砕身、カネ目的ではない活動をしている。おそらく「ヤメ検」は、「社会正義」の観点が弱い、だから悪人は「ヤメ検」に依頼するのだろう。もし舛添が「社会正義」の実現のために活動している弁護士を雇用したなら、かくも無残な調査結果はつくらないだろう。依頼者の悪を悪のまま見過ごすことはできないからだ。

 弁護士法には、こうある。

(弁護士の使命)

第一条  弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。

2  弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。


 もうひとつ、それは国民の「権力偏重」の気風を考えているからだ。普通の弁護士よりも、「ヤメ検」の弁護士のいうことを、国民は信じるだろうという憶測に基づく。まして、もと「特捜」ならばもっとよい、と考えるのだ。

 だが、舛添の場合、これは無意味であった。あまりにセコく、あまりに強欲な公金のつかいかたに、多くの人々はあきれかえったからだ。人々を蔑視していたであろう舛添、彼にとって人々は「愚民」である、その人々の「熱しやすく冷めやすい」傾向から、「ヤメ検」の報告書で怒りが沈静化すると思ったのだろう。

 だが、舛添という人間の質が完全に表に出され、彼に対する信頼がいっさい消え去った。

 都知事を辞めざるを得なくなる彼のその後の仕事は消え、収入は激減するだろう。彼の政治家としてのありかたは、今後あり得ない。あとは、『母に襁褓をあてるとき』ならぬ、「自らをセコいといわれるとき」などという本を出版して、印税を稼ぐしかないだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする