NHKは、戦争反対も言わせなくなった。NHKが永六輔の追悼番組を放映した。「永六輔さんが遺(のこ)したメッセージ」である。
その番組での、ピーコさんの体験。
NHKの追悼番組「永六輔さんが遺(のこ)したメッセージ」に出て、「永さんは戦争が嫌だって思っている。戦争はしちゃいけないと。世の中がそっちのほうに向かっているので、それを言いたいんでしょうね」と言ったら、そこがばっさり抜かれていた。放送を見て力が抜けちゃって……。永さんが言いたいことを伝えられないふがいなさがありますね。
『朝日新聞』記事。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8D72S8J8DUCVL02L.html?rm=430
その番組での、ピーコさんの体験。
NHKの追悼番組「永六輔さんが遺(のこ)したメッセージ」に出て、「永さんは戦争が嫌だって思っている。戦争はしちゃいけないと。世の中がそっちのほうに向かっているので、それを言いたいんでしょうね」と言ったら、そこがばっさり抜かれていた。放送を見て力が抜けちゃって……。永さんが言いたいことを伝えられないふがいなさがありますね。
『朝日新聞』記事。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8D72S8J8DUCVL02L.html?rm=430
すばらしいジャーナリスト、むのたけじさんが亡くなられた。最期まで、ジャ-ナリズムや社会に警句を発していた。
http://www.asahi.com/articles/ASJ8P2DW1J8PUJUB001.html?iref=comtop_8_05
http://www.asahi.com/articles/ASJ8P2DW1J8PUJUB001.html?iref=comtop_8_05
『朝日新聞』記事、「安保法巡る元最高裁判事の論文、法律家の機関誌が不掲載」は、必読である。これほどまでに日本の学問研究の自由は侵害されているのだ。
http://www.asahi.com/articles/ASJ8N72LWJ8NUTFK00J.html?iref=comtop_8_01
http://www.asahi.com/articles/ASJ8N72LWJ8NUTFK00J.html?iref=comtop_8_01
鹿野政直先生は、1931年生まれ。もう今年85才である。『現代思想』9月臨時増刊号の「民衆思想史の誕生」を読むと、まったく先生の知力は衰えていないことがよくわかる。
今年の私が関係している研究会の講師として招聘しようと試みたが、東京周辺で開催される講演に限定されているとのことであった。
「民衆思想史の誕生」は、その主旨を描きながら、見事に安丸氏の研究をそのなかに位置づけ、また自らの研究についても言及し、長年にわたる民衆史を俯瞰している。鹿野先生の、いつもながらのきわめてスマートに、対象をうまい具合に切り分けて位置づけていくという手法は健在である。
しかし私は、鹿野先生のそのスマートな手さばきに、逡巡、懊悩や葛藤が見られないというのが、不満であった。この文でも、それがみられない。
学生時代、学部が異なる私は先生の講義に潜り込んでいたが、講義もパーフェクトで、すぐに出版できるような精緻さとまとまりをもったものであった。
『資本主義形成期の秩序意識』はじめ、多くの先生の著書を読んできたが、先生の知力がまったく衰えていないことに感嘆するのみである。
今年の私が関係している研究会の講師として招聘しようと試みたが、東京周辺で開催される講演に限定されているとのことであった。
「民衆思想史の誕生」は、その主旨を描きながら、見事に安丸氏の研究をそのなかに位置づけ、また自らの研究についても言及し、長年にわたる民衆史を俯瞰している。鹿野先生の、いつもながらのきわめてスマートに、対象をうまい具合に切り分けて位置づけていくという手法は健在である。
しかし私は、鹿野先生のそのスマートな手さばきに、逡巡、懊悩や葛藤が見られないというのが、不満であった。この文でも、それがみられない。
学生時代、学部が異なる私は先生の講義に潜り込んでいたが、講義もパーフェクトで、すぐに出版できるような精緻さとまとまりをもったものであった。
『資本主義形成期の秩序意識』はじめ、多くの先生の著書を読んできたが、先生の知力がまったく衰えていないことに感嘆するのみである。