1923年9月16日、大杉栄、伊藤野枝、橘宗一少年が国家権力に虐殺された。その墓が静岡市・沓谷霊園にある。その墓前祭を、9月10日11時から行う。
墓前祭を取り仕切っていた杉山金夫さん、その後を継いだ市原正恵さんが物故し、そのあとを私が継いだ。私は静岡市に住んでいるわけではない、また大杉や伊藤野枝の研究者でもない。市原さんが生前墓前祭のことをとても心配していたことを知る私が、市原さんの葬儀の時、弔辞の中で「墓前祭については心配しないでください」と読んだ責任を2023年までは果たそうと決意したからだ。本当は、私なんかよりも適任者はいるのだが・・・・手を挙げてくれなかった。
引き継いで今年で3年目となる。
学生時代から伊藤野枝には関心があり、学芸書林の最初の全集は持っていたし、何冊かの本は読んでいたが、大杉は自叙伝や獄中記くらいしか読んでいなかった。
引き継いで3年目の間に、私は野枝の新しい全集、そしてパル出版から刊行され完結した『新編・大杉栄全集』も購入した。それ以外の本も揃えた。10年間の墓前祭を主宰するなら、大杉や野枝に関する知見を深めなければならないと思ったからだ。
幸い、大杉栄らの墓前祭の周辺に集う、全国各地の人々は、暖かく支えてくれる。今年は知らない人からも、墓前祭に参加したいと連絡がある。
無政府主義、アナーキズムというと、何かたいそうな考え方というイメージがあるが、戦争法反対の闘いに立ち上がったSEALDsや、2011年のアメリカの「ウォール街を占拠せよ」のような運動形態である。中央集権的な管理や統制を排除し、自由で自発的な個人が尊重される社会をつくっていこうというものだ。
墓前祭の準備が始まる。
墓前祭を取り仕切っていた杉山金夫さん、その後を継いだ市原正恵さんが物故し、そのあとを私が継いだ。私は静岡市に住んでいるわけではない、また大杉や伊藤野枝の研究者でもない。市原さんが生前墓前祭のことをとても心配していたことを知る私が、市原さんの葬儀の時、弔辞の中で「墓前祭については心配しないでください」と読んだ責任を2023年までは果たそうと決意したからだ。本当は、私なんかよりも適任者はいるのだが・・・・手を挙げてくれなかった。
引き継いで今年で3年目となる。
学生時代から伊藤野枝には関心があり、学芸書林の最初の全集は持っていたし、何冊かの本は読んでいたが、大杉は自叙伝や獄中記くらいしか読んでいなかった。
引き継いで3年目の間に、私は野枝の新しい全集、そしてパル出版から刊行され完結した『新編・大杉栄全集』も購入した。それ以外の本も揃えた。10年間の墓前祭を主宰するなら、大杉や野枝に関する知見を深めなければならないと思ったからだ。
幸い、大杉栄らの墓前祭の周辺に集う、全国各地の人々は、暖かく支えてくれる。今年は知らない人からも、墓前祭に参加したいと連絡がある。
無政府主義、アナーキズムというと、何かたいそうな考え方というイメージがあるが、戦争法反対の闘いに立ち上がったSEALDsや、2011年のアメリカの「ウォール街を占拠せよ」のような運動形態である。中央集権的な管理や統制を排除し、自由で自発的な個人が尊重される社会をつくっていこうというものだ。
墓前祭の準備が始まる。