浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

スパイ行為をする警察

2016-08-25 08:18:12 | その他
 人権なんか屁とも思わない警察。大分県警が見せたその姿。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2853020.html
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昔ながらのまち

2016-08-25 07:45:37 | その他
 私の周辺、景観の変化は激しい。いつのまにか既存の建物がなくなって更地になったり、コンビニが閉店になったり、家が新築されたり・・・・・・・・時たま通る際、以前ここは何だったっけ、と思うほどだ。

 しかしそういう変化がないところがある。

 一昨日川根本町(旧中川根町)に行った。ここは何年も仕事で通ったところだ。山村である。公共交通機関として、SLが走る大井川鐵道がある。

 一緒に仕事をしたFさんが亡くなったので、墓参に行った。墓は地域の共同墓地にあった。山の尾根筋にあり、そこは太陽の光が降り注ぐ。墓の南側には茶畑が広がる。遠くには、どっしりした山並みが遠望できる。その山に霞がかかる。時の流れがとてもゆっくりとしているように思える。Fさんはこの景色をみながら、ゆったりと悠久の時を刻んでいるのだろう。私よりかなり年齢が上だが、この地域のことに詳しく、また仕事もきちんとこなし、楽しい方であった。「ビールがあれば幸せ」といつも言っていた。笑顔がすてきで、亡くなる直前まで、地域の文化振興に尽力されていた。惜しい方であるが、しかし人間はいつかこの世を去る。少なくとも、Fさんは、すばらしい思い出を伴って、私の記憶のなかに残り続ける。

 この地域は、健康長寿の方が多い。年齢を重ねても茶を栽培する。山村であるから坂道が多い。茶畑もである。そこを往復しながら大切に茶を育てる。ここの茶は、人間が育てている。愛情のかけ方が他の地域とは違う。だから高級な「川根茶」として知られている。茶を飲み、育て、そして元気に地域を支える。話していて楽しいし、すぐに打ち解けることができる。ここは、茶だけではなく、Fさんのような人間を幾世代も育てているのである。

 そしてまちの景観もほとんど変わらない。変わらないということは落ち着いているということでもある。だから生きていて安心できるのだ。変わらない、ということは決して否定的なことではない。

 ゆったりとした自然な時の流れに身を任せながら、あくせくしないで生きていける。

 中川根を知ってから何年になるのだろう。何かのことが新聞で報道されると、つま先立ちで中川根を心の中で見る。そういう魅力があるまちだ。そこで旧友たちと宴をもち一泊した。

 料亭並みの料理を、それも自家製の野菜でもてなしてくれる野口屋さん。

 これからも何度か訪れるはずだ。このまちの周囲の山々や、大井川の流れは、下界に住む私に、あくせくしないでいきることの大切さを教えてくれる。

 そう、ここは天上のまちなのである。


 
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