何年ぶりかで演劇をみた。劇団民芸「韓くにの白い太陽」である。柳宗悦の朝鮮との関わりを劇化したものだ。民芸運動を担い、朝鮮文化の美を発見し、その価値を知らしめようとした柳。
私は民芸運動について調べたことはある(浜松と民芸運動は深い繋がりがある)が、柳それ自身については調べたことはない。しかし一応の知識はあったので、浅川巧とのつきあい、朝鮮総督府建設のために光化門を取り壊そうという動きに歯止めをかけたこと、朝鮮民族美術館建設に尽力したことなど、みていてふむふむとみていた。
それでも、植民地支配下の朝鮮の人びとの怒りや哀しみなどがよく表現されていた。ただ、1916年から1931年までの長期間を描くために、場面転換が多かった。そして沖縄に行って朝鮮で憲兵であった者と再会する(といっても、取り締まる側と取り締まられる側という関係は変わらない)場面があったが、本当なのか、と思った。
そして差別の問題についてなかなか深い問いが投げかけられていたが、じっくりとした台詞ではないのであっという間に消えていった。
柳の評伝でも読もうかなあ。
また、客席、私も含めて老人ばかり。幕間の休憩時、聞こえてくるのは〇〇さんが大腸がんで云々、というもの。昼間の部にいったから仕方ないかもしれないが。
http://natalie.mu/stage/news/201495
私は民芸運動について調べたことはある(浜松と民芸運動は深い繋がりがある)が、柳それ自身については調べたことはない。しかし一応の知識はあったので、浅川巧とのつきあい、朝鮮総督府建設のために光化門を取り壊そうという動きに歯止めをかけたこと、朝鮮民族美術館建設に尽力したことなど、みていてふむふむとみていた。
それでも、植民地支配下の朝鮮の人びとの怒りや哀しみなどがよく表現されていた。ただ、1916年から1931年までの長期間を描くために、場面転換が多かった。そして沖縄に行って朝鮮で憲兵であった者と再会する(といっても、取り締まる側と取り締まられる側という関係は変わらない)場面があったが、本当なのか、と思った。
そして差別の問題についてなかなか深い問いが投げかけられていたが、じっくりとした台詞ではないのであっという間に消えていった。
柳の評伝でも読もうかなあ。
また、客席、私も含めて老人ばかり。幕間の休憩時、聞こえてくるのは〇〇さんが大腸がんで云々、というもの。昼間の部にいったから仕方ないかもしれないが。
http://natalie.mu/stage/news/201495