『世界』2月号が届いた。『世界』は高校時代から購読している。保存しておくとかなりのスペースを要するので、一度思い切って処分した。しかしその後、たまりにたまってかなりのスペースを占めている。
『週刊金曜日』も購読しているが、こちらは読んだあと処分している。これも保存するとなると、かさばるからでもあるが、しかし『週刊金曜日』は、読む価値はあるが保存しておく必要はない、と考えている。歴史の資料としての価値は、あまりないと思う。掲載されている文章は学問的なものではなく、その訓練をうけている人が書いているわけではない。
『世界』はその点、時事問題を扱っても学問的に取扱っている。保存する価値があるし、読み返す価値もある。
今月号をさっと読んでみたが、「メディア時評」はいつも問題意識が鮮明で鋭い切れ味を示す。今回も辺野古の土砂投入、もと朝日新聞の植村記者への櫻井等の不当な攻撃に関する判決についての論評である。札幌地裁の判決は、司法の死を意味するほどの信じられないものであった。安倍とその追従者への忖度に満ちた判決であった。
そして今読んだのは、笠原十九司さんの「憎しみの連鎖を絶ち切る」。素晴らしい内容であった。通州事件の被害者が今何を思い考えているかを紹介したものだが、感動的でさえあった。
これを読むと、あえて中国や韓国との軋轢をつくりだそうと動いている人々の何というあさましいことかがよく理解できるというものだ。櫻井よしこ等には人間的な魅力が、まったくない。おそらく右派的な言動をすればカネになるので、そういう生き方をしているのであろうが、かれらの品性の低さに私は驚き呆れ、さらにかれらに執筆の機会を与えている雑誌などについても呆れるばかりだ。
『世界』の購読者が減っているという。学問的に現代の政治社会文化状況を捉えようとするとき、『世界』は必需品である。
『週刊金曜日』も購読しているが、こちらは読んだあと処分している。これも保存するとなると、かさばるからでもあるが、しかし『週刊金曜日』は、読む価値はあるが保存しておく必要はない、と考えている。歴史の資料としての価値は、あまりないと思う。掲載されている文章は学問的なものではなく、その訓練をうけている人が書いているわけではない。
『世界』はその点、時事問題を扱っても学問的に取扱っている。保存する価値があるし、読み返す価値もある。
今月号をさっと読んでみたが、「メディア時評」はいつも問題意識が鮮明で鋭い切れ味を示す。今回も辺野古の土砂投入、もと朝日新聞の植村記者への櫻井等の不当な攻撃に関する判決についての論評である。札幌地裁の判決は、司法の死を意味するほどの信じられないものであった。安倍とその追従者への忖度に満ちた判決であった。
そして今読んだのは、笠原十九司さんの「憎しみの連鎖を絶ち切る」。素晴らしい内容であった。通州事件の被害者が今何を思い考えているかを紹介したものだが、感動的でさえあった。
これを読むと、あえて中国や韓国との軋轢をつくりだそうと動いている人々の何というあさましいことかがよく理解できるというものだ。櫻井よしこ等には人間的な魅力が、まったくない。おそらく右派的な言動をすればカネになるので、そういう生き方をしているのであろうが、かれらの品性の低さに私は驚き呆れ、さらにかれらに執筆の機会を与えている雑誌などについても呆れるばかりだ。
『世界』の購読者が減っているという。学問的に現代の政治社会文化状況を捉えようとするとき、『世界』は必需品である。