都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「クレマチスの丘 2005」その2 『ヴァンジ彫刻庭園美術館』
クレマチスの丘(静岡県駿東郡長泉町)
「ヴァンジ彫刻庭園美術館」
「クレマチスの丘」その2ということで、ビュフェ美術館から少し離れた「ヴァンジ彫刻庭園美術館」です。(その1はこちらへ。)
イタリアの現代彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジ。その世界唯一の個人美術館と言う「ヴァンジ彫刻庭園美術館」は、敷地内に「クレマチス・ホワイト・ガーデン」を取り込んで、実に広々としたスペースで展開されています。屋外展示されている彫刻も多数。この日はほぼ快晴ということで、澄み切った空に、ヴァンジの人懐っこい彫像が生き生きとしながら、美しく映えていました。
美術館のエントランス。ビュフェ美術館ではなく、ヴァンジ美術館の区域の方が「クレマチスの丘」の中核です。レストラン等も整備されています。
芝生に映える彫像。(「竹林の中の男」1994年)顔を手で覆っているように見えますが、近寄ると…?ヴァンジの作品は非常にコミカルです。
広々とした園内に、点々と置かれた作品たち。どれも愉し気な表情を見せています。
雲とのツーショット。カワイイ顔です!
懸命に壁によじ登っています。(作品名もズバリ、「壁をよじ登る男」。思わず「おい!」と呼びかけられそうなほど生き生きとしています。)
館内へ進むと、また屋外とは異なった暗がりのスペースにて、彫像が出迎えてくれます。その中で一番素晴らしかった作品は、この「紫の服の男」(1989年)でした。
高さ170センチほどの、鮮やかな紫色の服をまとまった一人の男。館内の最も目立つ位置にある、真っ黒なひな壇に載せられて、スポットライトが美しく当てられます。木彫の温もり感よりも、むしろシャープな造形のカッコ良さが際立つ。少し反り返った背中から足にかけてのライン、そして横に構えた目鼻の整った顔。どれもがこの男性の強さを表現します。格調の高い、まるで古代エジプト王のような姿。太い手にて権力をがっちりと握りしめている、そんな気もします。どちらかと言うと、滑稽な表情を見せるヴァンジの作品の中では、かなり異色な存在感です。
美術館の前に広がるスペースは「クレマチス・ホワイト・ガーデン」です。こちらには、ガーデナーズハウスや蓮池などが整備されています。もちろんここでもヴァンジの作品がちらほらと並んでいました。残念ながら、最大の名物であるクレマチスの花はまだ咲いていないようでしたが、それでも可愛らしい小さな花に出会えました。所々に置かれたベンチに座ってゆっくりとしたり…。ともかくのんびりとした空間です。
蓮池と美術館の建物。コンクリート打ちっぱなしの外装が、不思議と芝生の緑に溶け込みます。
円形の蓮池。
休憩スペースのアーチから。
園内にあるレストランは非常に人気あるとのことで、休日は予約がとりにくいとのことですが、この日は安上がりに、カフェ「チャオチャオ」にて軽くピザをいただきました。コーヒーはカフェ・イリーのもの。手軽に美味しく楽しめます。
帰りもバスで三島駅へ。そこからは新幹線で東京に向かいました。もちろん時間をかけてじっくりと見ることをおすすめしますが、車なら東名裾野インターからも近く、少し時間のある際に、「途中下車的」な感覚で寄っても良いかもしれません。
「ヴァンジ彫刻庭園美術館」
「クレマチスの丘」その2ということで、ビュフェ美術館から少し離れた「ヴァンジ彫刻庭園美術館」です。(その1はこちらへ。)
イタリアの現代彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジ。その世界唯一の個人美術館と言う「ヴァンジ彫刻庭園美術館」は、敷地内に「クレマチス・ホワイト・ガーデン」を取り込んで、実に広々としたスペースで展開されています。屋外展示されている彫刻も多数。この日はほぼ快晴ということで、澄み切った空に、ヴァンジの人懐っこい彫像が生き生きとしながら、美しく映えていました。
美術館のエントランス。ビュフェ美術館ではなく、ヴァンジ美術館の区域の方が「クレマチスの丘」の中核です。レストラン等も整備されています。
芝生に映える彫像。(「竹林の中の男」1994年)顔を手で覆っているように見えますが、近寄ると…?ヴァンジの作品は非常にコミカルです。
広々とした園内に、点々と置かれた作品たち。どれも愉し気な表情を見せています。
雲とのツーショット。カワイイ顔です!
懸命に壁によじ登っています。(作品名もズバリ、「壁をよじ登る男」。思わず「おい!」と呼びかけられそうなほど生き生きとしています。)
館内へ進むと、また屋外とは異なった暗がりのスペースにて、彫像が出迎えてくれます。その中で一番素晴らしかった作品は、この「紫の服の男」(1989年)でした。
高さ170センチほどの、鮮やかな紫色の服をまとまった一人の男。館内の最も目立つ位置にある、真っ黒なひな壇に載せられて、スポットライトが美しく当てられます。木彫の温もり感よりも、むしろシャープな造形のカッコ良さが際立つ。少し反り返った背中から足にかけてのライン、そして横に構えた目鼻の整った顔。どれもがこの男性の強さを表現します。格調の高い、まるで古代エジプト王のような姿。太い手にて権力をがっちりと握りしめている、そんな気もします。どちらかと言うと、滑稽な表情を見せるヴァンジの作品の中では、かなり異色な存在感です。
美術館の前に広がるスペースは「クレマチス・ホワイト・ガーデン」です。こちらには、ガーデナーズハウスや蓮池などが整備されています。もちろんここでもヴァンジの作品がちらほらと並んでいました。残念ながら、最大の名物であるクレマチスの花はまだ咲いていないようでしたが、それでも可愛らしい小さな花に出会えました。所々に置かれたベンチに座ってゆっくりとしたり…。ともかくのんびりとした空間です。
蓮池と美術館の建物。コンクリート打ちっぱなしの外装が、不思議と芝生の緑に溶け込みます。
円形の蓮池。
休憩スペースのアーチから。
園内にあるレストランは非常に人気あるとのことで、休日は予約がとりにくいとのことですが、この日は安上がりに、カフェ「チャオチャオ」にて軽くピザをいただきました。コーヒーはカフェ・イリーのもの。手軽に美味しく楽しめます。
帰りもバスで三島駅へ。そこからは新幹線で東京に向かいました。もちろん時間をかけてじっくりと見ることをおすすめしますが、車なら東名裾野インターからも近く、少し時間のある際に、「途中下車的」な感覚で寄っても良いかもしれません。
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