「Oコレクションによる空想美術館 - 第2室『デザインと魂』」 トーキョーワンダーサイト本郷

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「Oコレクションによる空想美術館 - 第2室:東恩納裕一・大庭大介・三嶋章義の部屋 - デザインと魂 - 」
7/7-9/23



「第1室」より展示が入れ替わっています。現代アートのコレクターとして知られる、岡田聡氏のコレクションを紹介する展覧会です。今回は、上記3名の作品がセレクトされていました。



ミラーボールの明かりもケバケバしい展示室ですが、中に入ると不思議と鬱蒼とした森にいるような気分になってきます。ここで特に強い存在感を見せているのが大庭大介のオブジェ、「Ultimate weapon」(2006)です。直訳で「究極の兵器」とする割には質感に生々しく、まるでこの空間を見下ろす一本の木のようにして立っています。そしてその表面にも注目です。さながらコールタールでもかけたように黒々と、またドロドロと溶けて爛れるような感触を示しています。また枝を思わせる触手には、宝石のような透明のガラスがいくつもぶら下がっていました。何やら妖艶です。

この「weapon」の前で、天井からぶら下がっている多くのフクロウも大庭の作品でした。タイトルは「guardian」(2007)とあるので、ようは「weapon」を守る守護者の役割をしているのかもしれませんが、これはどこからどう見てもフクロウのオモチャにしか見えません。ちなみにこの作品は、既製品にウサギの毛を付けたりするなどして制作されたそうですが、思わず和んでしまうほどに可愛らしい姿を見せています。そしてこのフクロウにはちょっとした仕掛けが施されていました。これは会場でのお楽しみです。

次回「第3室」のアナウンスがまだないようですが、そちらも楽しみにしたいと思います。

9月23日までの開催です。入場は無料です。(8/18)

*関連エントリ
「Oコレクションによる空想美術館 - 第1室『桑原加藤の部屋』」 トーキョーワンダーサイト本郷
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