「ジョエル・ビトン 『ABSTRACT』」 ギャラリー・エフ

ギャラリー・エフ台東区雷門2-19-18
「ジョエル・ビトン 『ABSTRACT』」
8/3-9/2

暗がりの土蔵の中で楽しめる水と緑のインスタレーションです。デジタルメディアを活用した作品を発表し続けているという(TABより。)フランス人アーティスト、ジョエル・ビトンの日本初個展へ行ってきました。



カフェ奥の土蔵へ潜り込むと見えて来るのは、上部から白い絨毯敷きの床へ投影された庭園の映像です。初めはどこか断片的な、例えばその場所どころか形すら特定出来ない朧げな姿を見せているだけですが、実際に絨毯の上に立ってみるといきなり視界が開けてきます。通常は映像を遮って影になるはずの自分が、何故かここではカーテンをあけて外を眺めるかのように庭の光景を映し出すのです。もちろんそれは見る側の動きと連動しています。ようは見たい場所に床の上を移動すれば、その光景が次々と開けてくるという仕掛けなわけです。まさにインタラクティブです。

映像に登場する水と緑の空間は、ビトンが日本滞在中に見た日本庭園とのことでした。いつもながら、江戸時代末期に作られたこの土蔵と上手くマッチした展示です。見入ります。

日曜、9月2日までの開催です。(8/31)
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