「小池一馬 - 瞬き - 」 hpgrp Gallery 東京

hpgrp GALLERY東京渋谷区神宮前5-1-15 CHビルB1F)
「小池一馬 - 瞬き - 」
1/22-2/19



意外にもペインティングのみで展示を構成するのは作家初の試みだそうです。hpgrp GALLERY東京で開催中の「小池一馬 - 瞬き - 」へ行ってきました。

ドローイングに立体、またペインティングでも多様な技法を用いて常に「変化」を意識させる小池ですが、今回もまた一風変わった展開で楽しませてくれます。本展で発表された計8作の絵画は、そのいずれもが「水彩絵具とメディウムで作ったペーストを、綿布にペンチングナイフで『描くというより、チクチクと載せる』手法で表現」(画廊HPより引用)したものによっていました。ようはビーズのような粒状になった絵具がキャンバス上で盛り上がり、それがグラデーションを描きながら線を連ね、また面を埋めて一つのモチーフを作り上げています。その質感は、まるでノミの跡が残る彫刻とも、また凹凸のある刺繍の表面のようでもありました。



上の作品画像にある「吹く」など、何らかの物語の断面を連想させるモチーフよりも、例えば「フラッシュ」シリーズなど、もっと装飾的でデザイン的な作品の方により魅力を感じます。

2月19日までの開催です。
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