「山本冬彦コレクション展」 佐藤美術館

佐藤美術館新宿区大京町31-10
「サラリーマンコレクター30年の軌跡 山本冬彦コレクション展」
1/14-2/21



30年間サラリーマンとして1300点の作品を収集し、また近年では「アートのソムリエ」と称して、「美術をより身近なものへとするための普及活動」(「」内はともにチラシより引用)を行ってきた山本冬彦のコレクションを展観します。佐藤美術館で開催中の「サラリーマンコレクター30年の軌跡 山本冬彦コレクション展」へ行ってきました。

山本冬彦のプロフィールについては以下のHPをご参照下さい。最近ではちくま新書より「週末はギャラリーめぐり」を刊行したことでも話題となりました。

アートソムリエ・山本冬彦@プレミアムエイジ ジョインブログ

本展では氏の所有する現代日本美術作品より、うち「厳選した」(チラシより引用)160点を紹介するものでしたが、通常は休憩スペースの5階部分までを一部使用し、何かと手狭でもある佐藤美術館の計3つのフロアを用いての展示は思いの外にボリュームがありました。また「自宅に飾るため」(キャプションより引用)、サイズの小さな作品ばかりが並ぶ様子も特徴的です。意外な発見や惹かれたものもいくつかありました。

ちなみに展示では作品を氏と同世代の作家を「コレクターの眼」(4階展示室)として、またおすすめの若手作家を「アートソムリエの眼」(3階展示室)として分けて紹介していましたが、私としては明らかに後者の作家にシンパシーを感じました。

それにしてもコレクションにその趣味が現れているのはもちろんのこと、カタログの年譜には購入歴が記録され、さらには出品リストにもアーティクルで紹介した作家などに印がつけられるなど、会場の隅々にまで氏のコレクター、またソムリエとしての個性が色濃く反映されているのには感心しました。また既に各種開催された作家を交えたトークイベントなど、まさに氏の活動を集大成したお披露目の展覧会であったのは間違いありません。

「週末はギャラリーめぐり/山本冬彦/ちくま新書」

21日まで開催されています。
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