都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「永山真策 - portrait」 GALLERY MoMo 両国
GALLERY MoMo 両国(墨田区亀沢1-7-15)
「永山真策 - portrait」
2/6-2/27
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1974年に長崎で生まれ、「後ろ姿を描いた女性像により多くの人を惹きつけ」(画廊HPより引用)、永山真策の作品を紹介します。ギャラリーモモ両国で開催中の「永山真策 - portrait」へ行ってきました。
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展示はまさに「後ろ姿の女性像」を描いた油絵、約10点によって構成されていましたが、その背中が醸し出す独特のオーラには息をのむものがあります。入口から向かって左にはモノクロームの、また右の壁面には色を取り込んだ「後ろ姿」がずらりと揃い、その何れもが当然ながら表情を伺わせることなく、時に長い髪をだらんと垂らしながら、ただ静かに並んでいました。黒を用いた背景からぽっかり浮き上がる彼女らには、あまり意思や生気を感じさせません。その姿はまるで彫像でした。
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とは言え、よく眺めていくと、そのうちのいくつかは、本当に後ろ姿であるのかが分かりません。髪の毛は頭部全体はおろか、また首をも隠して、一体前向きなのか後ろ向きなのかが判別しにくいまでにまでに至っていました。その髪をたくし上げて顔面表れる様子を想像すると、何やらシュールなイメージも浮かぶのではないでしょうか。
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グレーを背景にした一枚の作品に目が奪われました。必ずしも作家自身が意識しているわけでもなく、また実際に特定のモデルを対象にしていない点でも異なっていますが、この光景には一種の既視感にとらわれます。それこそハンマースホイでした。
27日までの開催です。
「永山真策 - portrait」
2/6-2/27
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1974年に長崎で生まれ、「後ろ姿を描いた女性像により多くの人を惹きつけ」(画廊HPより引用)、永山真策の作品を紹介します。ギャラリーモモ両国で開催中の「永山真策 - portrait」へ行ってきました。
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展示はまさに「後ろ姿の女性像」を描いた油絵、約10点によって構成されていましたが、その背中が醸し出す独特のオーラには息をのむものがあります。入口から向かって左にはモノクロームの、また右の壁面には色を取り込んだ「後ろ姿」がずらりと揃い、その何れもが当然ながら表情を伺わせることなく、時に長い髪をだらんと垂らしながら、ただ静かに並んでいました。黒を用いた背景からぽっかり浮き上がる彼女らには、あまり意思や生気を感じさせません。その姿はまるで彫像でした。
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とは言え、よく眺めていくと、そのうちのいくつかは、本当に後ろ姿であるのかが分かりません。髪の毛は頭部全体はおろか、また首をも隠して、一体前向きなのか後ろ向きなのかが判別しにくいまでにまでに至っていました。その髪をたくし上げて顔面表れる様子を想像すると、何やらシュールなイメージも浮かぶのではないでしょうか。
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グレーを背景にした一枚の作品に目が奪われました。必ずしも作家自身が意識しているわけでもなく、また実際に特定のモデルを対象にしていない点でも異なっていますが、この光景には一種の既視感にとらわれます。それこそハンマースホイでした。
27日までの開催です。
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