「荒木経惟・舟越桂 - 至上ノ愛像 - 」 高橋コレクション日比谷

高橋コレクション日比谷千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井ビルディング1階)
「荒木経惟・舟越桂 - 至上ノ愛像 - 」
1/9-4/4



高橋コレクション日比谷で開催中の「荒木経惟・舟越桂 - 至上ノ愛像 - 」へ行ってきました。

荒木が連作を含めて20点、一方の舟越が2点の出品とのことで、二人展というよりも荒木の個展の様相が強いかもしれません。今回のメインは2007年から2009年にかけて熊本市現代美術館での展覧会、「荒木経惟 ララバイ」にも紹介された「母子像」シリーズ、計12点でした。赤ちゃんと母親をヌードで捉えた一連の作品は、確かに「母子の絆と生命力」(画廊HPより引用)を感じさせるのに不足はありません。荒木流の見立てを思わせる「エロトス」との繋がりも意味ありげでまた楽しめました。

そうした天真爛漫な母性愛を冷ややかに見つめているのが、舟越の近作、「遠い手のスフィンクス」を含む二つの木彫です。率直なところ両者の接点は私には不可解でしたが、むしろその間に流れる奇妙な緊張感を味わうべき展示なのかもしれません。

「至上の愛/ジョン・コルトレーン/ユニバーサル ミュージック」

会場には今回のタイトルにも引用されたモダン・ジャズの傑作、 コルトレーンの「至上の愛」の音楽が軽やかに流れていました。もちろんセレクトはアラーキーです。完全に主導権を握っていました。



4月4日まで開催されています。
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