◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

二足の草鞋とは?

2007-07-24 20:05:51 | 気になる言葉、具体例
                   いつも裸足、毛、生えてるし
 作家さんが「○○と△△を並行して制作しています」と言ったのを受け、若い女性アナウンサーが「二足の草鞋ですね」とにこやかに言いました。すると、作家さんはちょっと固まって、それから、微妙に引きつった笑みを浮かべました。何だか下手なコントを見ているようで、「じゃぁ、こっちのおっちゃん(作家さん)、本当は何者やねん!」とテレビに向かって突っ込んでしまいました。
 慣用句「二足の草鞋を履く」の意味は、同じ人が性質の違う職業や地位を兼ねるということで、もともと、ばくち打ちが罪人を捕まえる下っ端役人を兼ねることを指していたようです。それだと、表の顔と裏の顔という感じがしますが、そこまではいかなくても、性質の違う仕事を二つ三つやっている人は大勢いますからね、別に珍しいことではありませんが、その割にはあまり聞かなくなったような気がします。今、はやりつつあるのは、草鞋ならぬ布ぞうりだとか。
コメント
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