◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

だからぁ、「明らかとなる」は変だってば。

2007-07-20 20:23:20 | 気になる言葉、具体例
                    明らかにでぶりん、73グラム
 3月10日に、「明らかとなる」は明らかな間違いであるということを書きました。時間のあるかたはもう一度読んでいただくといいのですが、ま、簡単にいうと、「明らかだ」という形容動詞の語幹に格助詞「と」は付かないので、「明らかとなる」ではなく、「明らかだ」の連用形「明らかに」+「なる」で、「明らかになる」が正しい表現なのです。「明らかとなる」なんて言ってはいけないのです。間違いです。変なんです! 「あいまいとなる」「にぎやかとなる」「静かとなる」なんてだれも言わないでしょう?!
 昨日もこれを聞きました。だらけっ! それで、ちょっと面白いことがあったのでこの記事を書きました。「明らかとなる!」と言うと大げさな感じがするので、もったいつけて「この後、なぞが明らかとなる!」と言いたい気持ちは分かりますよ、でも、さすがにテロップは「この後、なぞが明らかに」で、笑ってしまいました。そうです、そうなんです、「明らかに」としか書けないのです。
 どうですか、「この後、なぞが明らかと」と書くと、おかしいと感じるでしょう? 「結局あいまいに」とは書けますが、「結局あいまいと」とは書けません。「さあ、今宵もにぎやかに」とは書けますが、「さあ、今宵もにぎやかと」とは書けません。「なぜかみんな静かに」とは書けますが、「なぜかみんな静かと」とは書けません。間違いであることが明らかになるのです。歴然としています。
 間違っていてもそのまま書く、ちゃんと正しく話しているのに間違って書く、意図していないことを勝手に書く、はっきりいってだめだめのテロップですが、これだけは譲れなかったようです。テロップ入力作業者のかたがた、頑張れ。
コメント
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