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◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

細菌とウイルス。

2007-07-22 20:35:21 | いろいろあれこれ
                  ネズミちゃう、ハムスターや
 病原体というと、細菌、ウイルス、寄生虫などがありますが、細菌とウイルスは同じだと思っていませんか。私も、違うものだということは知っていましたが、どう違うのか、そんなにはっきり認識してはいませんでした。数年前、インフルエンザで抗生物質を処方されたときも、「ん? インフルエンザに抗生物質って効くんだっけ? なんか違うんじゃないかなぁ~」とは思ったのですが、結局、服用しました。先日、かぜをこじらせて肺炎になるわけではないということを教えていただき、改めて頭の中をきちんと整理してみました。
 肝炎やインフルエンザといえばウイルス、コレラ、結核、肺炎といえば細菌を思い浮かべますね。そういえば、昔は「ウイルス」ではなく「ビールス」と言っていました。細菌は単細胞生物ですから、自分で細胞分裂して増殖します。ウイルスは、核酸(DNAやRNA)をタンパク質で包んでいるだけで、普通の顕微鏡では見えないほど超極小の微粒子であって、細胞体ではないのです。生物の細胞に寄生し、宿主細胞を乗っ取って自分を複製させて増殖します。そして、ここが肝心なのですが、抗生物質は細菌に効果がある薬であって、ウイルスには効きません。
 風邪は、ウイルスによる感染症です。肺炎というのは、吸い込んだ細菌が肺に入って炎症を起こすわけで、健康なときは、細菌はのどの奥でリンパ組織によってやっつけられて事無きを得るわけですが、風邪をひいてのどに炎症を起こすと、リンパ組織の働きが弱くなって細菌が肺に入ってしまうわけです。つまり、風邪がひどくなって肺炎になるのではなく、風邪で病気に対する防御機能が低下し、そんなときにたまたま細菌に感染して肺炎を起こすことがある、というわけです。風邪は万病のもとですから、別の菌に感染すれば別の病気になりますね。
 というわけで、細菌とウイルス、風邪と肺炎、きっちり区別できました。世の中には、違う意味なのにごっちゃにされている言葉がたくさんあります。「保険料」と「保険金」、「保険料」と「年金」、きちんと区別して使っていますか? 払うのが保険料、もらうのが保険金や年金です。「保険料」のことを「保険金」と言っていませんか。「ちゃんと年金を払ったのに、記録が消えて年金の額が減るなんて・・・」とか言っていませんか?
コメント
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