◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「6ポイントの差をつけてA氏の勝利」って?

2008-01-25 19:26:07 | 気になる言葉、具体例
                    ここ、試験に出ますか?
 アメリカの大統領選挙には日本人も関心を持っていて、だれが優勢だの、だれが苦戦しているだのと連日報道されていますね。そうした報道の中で、「A氏、51%、B氏、45%、6ポイントの差をつけてA氏の勝利」というのがありました。皆さんはこれをどのようにお感じになりますか( ̄‐ ̄)ン?
 「前回の30%から10ポイント増えて今回は40%です」というのは数年前から聞くようになった言い方ですね。以前は「前回の30%から10%増えて今回は40%です」と言っていたのに、「10ポイント増えて」と言うようになったわけです。30%から10%増えたら30×1.1で33%となるから、それと区別するために10ポイント、ということらしいのですが、直後に40%だと言っているのですから間違えようがないでしょう、わざわざ「ポイント」と言い換える必要はなかろうと思うのですが、「10%増えたのなら33%だろう!」と突っ込む人がそんなに大勢いたのでしょうか( ̄~ ̄)ウーン?
 「ポイント」という言葉は響きがちょっと格好いいですから、思ったとおり、やはり出ました! 「死亡率が85.3ポイントと、非常に高いのです」などと言う一般の人が。これは明らかに「85.3%」であって「ポイント」は間違いなのですが、うつっちゃったんですね。まあ、これはちょっと問題外ですが、問題なのは「6ポイントの差をつけて」ですよ。前回の30%から10%増えたら30×1.1で33%になるとかいう話とは全く違いますから、51%と45%の差は6%なのですから、「A氏、51%、B氏、45%、6%の差をつけてA氏の勝利」でなければいけません。お分かりいただけましたか?(^^)vニャハ。
コメント
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