◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

なぜか「と」が幅を利かす。

2008-01-30 19:42:27 | 言葉についてあれこれ
                         と
 「いよいよ、この後、真相が明らかとなる」は、大げさに言って興味を引きたいという気持ちから余計な力が入ってこうなったもので、「明らかと」は誤り、「明らかに」が正しい表現なのですが、何度も何度も繰り返され、すっかりまん延し、ごく普通のニュースを読むアナウンサーまでもが「明らかとなりました」などと言うようになりました。そして、とうとう「明るみとなる」まで出現したところを見ると、日本語の勉強をしている(・・・してますよね?)アナウンサーといえども変な日本語を変だと感じるセンスはないようですから、アナウンサーという職業の人たちの日本語を過信しないようにしなくてはいけませんね、うーん( ̄_ ̄)。
 日本語の下手なアナウンサーは毎回必ず何か変なことを言いますし、新人のみならず、ベテランでもそうです。ですから、そのときだけのミスというより、その人の日本語センスそのものが変なのだと思います。これは、経験年数には関係ありません。どうやら、経験で修正できるものではないようです。いや、あるいは、修正できるところは修正しているのかもしれませんが、他方で崩れていく、そのスピードが修正のスピードを上回ってしまうのでしょう。だからベテランアナウンサーの質も徐々に落ちてきているのではないでしょうか( ̄~ ̄)ウ~ム。
 今、変な日本語のトレンドは「と」ですよ。例えば、「鮮明となりました」とか、「話題となりました」とか、「に」ではなく「と」を使うのです。台風接近で大変なことになっている現地からのリポート、「この台風の影響で停電となってしまいました・・・・・夜になり、真っ暗となってしまい・・・・・通行止めとなりました」・・・( ̄ ̄)ムムゥ、そこまでして緊迫感を出したい?
コメント
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