◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「明るみとなる」って?

2008-01-28 19:33:54 | 気になる言葉、具体例
                    偽装・・・じゃないね
 複数の製紙会社が再生紙の表示を偽装しているという実態が明るみに出て、私の地元でも、大手製紙会社の子会社がやはり偽装をしていたというニュースが流れました。これって、赤信号、みんなで渡れば怖くない、ですよね。こんなことでは、他国がどんな不正をしても文句など言えません。とはいえ、これまで闇の中に隠されてきた事実が明るみに出てきたこと自体は非常にいいことですね、反省して改善すればいいのですから。
 さて、そのニュースの中で、まず、男性アナウンサーが「次々と明るみとなる偽装問題」と言い、続けて女性アナウンサーが「次々と明るみになる製紙業界の偽装」と言いました。あ~~~、やっぱり出てきた「明るみとなる」!!! しかも変な日本語連発で、背筋がぞくぞくっとして、本当にもう日本から逃げ出したくなりました。昭和33年にテレビ放送を開始した、北陸では1番の(・・・だと思っていた)民放局のベテランアナウンサーなのに~~~m(`□´)mガオー。
 以前書いたとおり、まず、「明るみになる」は誤りで、正しくは「明るみに出る」(8月22日の記事)、「明らかとなる」は誤りで、正しくは「明らかになる」(7月20日の記事)、ですね。「明るみになる」と「明らかとなる」が合体して「明るみとなる」ですが、どうですか? もぉ~めちゃくちゃ! 単純な間違いをほうっておくとこういう複雑な間違いにやはり進んでいくものなのですね、とても恐ろしいことです( ̄д ̄;)。
コメント (2)
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