2スト。

今日は断続的に雨、雷注意報も出ていて、外作業はできなかった。
こんな日はゆっくり機材の整備をする。
刈払機のギアボックスをグリスアップして、切り株で弾かれて反ってしまったシャフトを修正、角の丸くなってきたチップソーを研ぎなおし、とか。
バイトさんの持ち込み刈払機のエンジンが吹けない、というのを直したり。
ゼノアのでかいエンジンのやつで、物凄く力があるやつだ。
持ち主のバイトさんは大ベテランだ。シロートに扱いきれる代物じゃない。
今シーズン初使用で吹けない、というので、俺が休みのときに他のスタッフがキャブを掃除したらしいのだが、改善しなかったらしい。
試運転してみたら、回るには回るがスロットルカバ開けでエンストする。
じわじわスロットル空ければゆっくり吹けてくるが、吹け切らない。
このような小さい2ストでは、吹ければフルパワーあたりで音質が変わるのだが、そこまで吹けない。しかもスロットル3/4あたりより開ければストールする。
たぶん薄すぎ。

プラグ見たら案の定白い。
プラグはきれいにしてギャップを調整して戻し、タンク内の燃料フィルターを掃除した。
運転したが状況は同じ。

キャブばらしてみたら、キャブはピストンバルブのフロートレス、ダイアフラムポンプのキャブだった。
バイクのキャブと違うのは、フロートがなく、2サイクルエンジンのクランクケース内圧の脈動を利用してダイアフラムポンプを動かし、燃料をタンクから吸い上げてジェットに送っているところだ。フロートがないので、真横にしても裏返しにしてもエンジンは停まらないのだ。
クランクケース内圧は、ケースの吸気口の近くの小穴でキャブにつながる。
プラグを外し、その小穴にエンジンオイルを入れてスタータを引くと、オイルがプチュッと吐き出された。通路はOK。
このキャブでは、タンクからの燃料は小さなダイアフラムポンプ室を経由してジェット室に入るようになっている。
ダイアフラムの破れはなかった。
ダイアフラムの一部が半円形に切り込まれてチェックバルブの役目を担っているのだが、燃料をポンプ室に吸い込む側のチェックバルブが張り付きを起こしていて、燃料の通りが悪くなっていた。
パークリのガス圧で無事貫通。
ジェット室のバルブ類はOK。ピストンバルブやニードルも少し汚れてた程度だった。
組みなおして試運転。
みごと、音質が変わるとこまで吹け上がった。
2ストは面白いな。
無事直って、バイトのおじさんは大喜びだった。

写真撮ってなかったけど。ブロガーとしてはまだまだ未熟なり。
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