大差ない。
XT400Eのマフラー。
4スト単コロにもかかわらずフン詰まりになり、溶接棒で溶かしてバイパスさせて使っていた。
その後運良くデッドストックの新品マフラーを入手できたので、車検を機に交換していたのだ。
内部のガスフローはこのとおりと思われる。
フン詰まったのはガスフローの最後の最後、テールパイプのインレット部分だった。
この部分はパンチングパイプに、おそらくはフレームアレスタ(消炎器)として、あるいは虫の侵入防止のためかもしれないが、スチールメッシュを巻いてある。
そのメッシュがサビで詰まったのだ。
メッシュを外したときの写真がうまく保存されていなかったので残念ながら画像なしだが、メッシュは茶漉しくらいの細かいスチール金網が2重に巻かれて点溶接で固定されていた。
また、写真でもわかるようにパイプ先端にはなんらかの蓋がされていたようで、排気は全てメッシュ経由でパンチングの穴からテールパイプに入っていたのだ。
フン詰まってマフラーをばらさずにテールパイプ側から覗き込んだときは、奥がパンチングパイプになっているのは見えた。しかし、そこにメッシュが巻かれているのはわからなかった。
だから、溶接棒で底を抜くという荒技に出てしまったのだ。
この構造がわかっていれば、パンチングの穴からメッシュをぶち抜くとかいうこともできたかもしれない。
さて、こないだテールキャップを切って開いたので、せっかくだからきちんとガスが通るようにしよう。
見えているのは最終隔壁で、ここに写っているのが最後から2番目の膨張室になる。
上のパイプが奥の膨張室からのパイプ、下のパイプが最終膨張室へのパイプで、右の穴にテールパイプが入る。
テールパイプから溶接棒を入れて底を抜いたので、穴の奥に小さな穴が見える。
穴径は32ミリ。融かして抜いた穴は20ミリに満たない。
テールパイプがストレートでなく、やや背向屈曲になっているため、穴の底を完全には融かせなかったのだ。
きちんと使えるようにするには、テールパイプのパンチングパイプ部を切断してしまえば話が早い。
しかし、これでは底の穴が残る。
それで特にまずいというほどのこともなかろうが、ガスが二手に分かれて最終膨張室に入ることになるし、未膨張ガスが混じれば排気音に破裂音が混じる。極端な例はトラックとかで見る「マニ割り」だ。
マニ割りほどにはならないにしろ、バタバタいうのはあまり好きじゃない。
そこで、写真で見えている隔壁を除去し、底を抜いた穴をふさぐ。
また、テールパイプのパンチングを切って、除去した隔壁についているパイプをつないで有効長を稼ぐ、という方法を考えた。
もともとが600ccエンジンに最適化されているであろうマフラーを最終段階で400に最適化していたマフラーだから、膨張室を一段減らしても400ccなら問題もあるまい。
ということで、細いタガネで隔壁の縁を切る。
タガネは使い古しの貫通ドライバーを研いだものだ。
隔壁除去。
外した隔壁をテールパイプに付けてみた。
吸音材のパンチングはだいぶ腐っていた。
内部結露恐るべし。
底を抜いた穴に適当な鉄板でメクラ。
点付けで十分だろう。
外した隔壁のパイプを一部切断。
パンチングパイプを切断したテールパイプに溶接。
パンチングパイプはテールパイプより細く、22ミリくらいだったか。計測写真撮ったはずだがデータが飛んでいる。
メッシュ二重に巻いてテールパイプと同径くらいになっていた。
隔壁から切って溶接したパイプは、テールパイプよりやや太い。内径がテールパイプくらい。
なので、ノーマルよりほんの少し通りがよくなるはずだ。
テールパイプ自体はノーマルのままなので、最終的な絞りは変わらない、と思うが・・・。
あとはこのテールキャップを本体にくっつけるだけだ。
この先またも写真がないんだけどな。
自動保存にしてたはずなんだけど、何を間違えたのかデータがない。
いきなり完成図。昨日交換したのだ。
溶接ド下手だな。
溶接して、磨いて、耐熱塗料焼き付けてある。
当然といえば当然だが、ノーマルにしか見えない。
アイドリングから空吹かし程度では、言われれば新品より多少音が大きいかもしれない、という程度で、応急処置で底を抜いてあったときのような破裂系の音が混じることもない。
ノーマルのようにカブ並みとまではいわないにせよ、至ってマイルドな音だ。
ただ、排気の勢いはノーマルと比べても強いようだ。
で、今日テストランしてきた。
新品と比較して、特に良くも悪くもないというか、はっきり体感できるほどの著しい変化がなかった。
音自体はノーマルの超静粛には及ぶべくもないが、普通の社外マフラーに比べても格段に静かだ。
下道でしか試してないが、加速中も高負荷時も、もちろん巡行時も、乗っていてストレスになるような音ではない。
もっとも、ノーマルは偵察用バイクかってくらい静かだからな。
膨張室を1段減らしたとはいっても、最終膨張室は2段分の容積になっているわけだし、専門的なことはわかんないけど差し引きすれば大差ない、ってとこなんだろう。
ま、これでしばらく使ってみるか。
外した新品は、メッシュに届くようにテールパイプから防錆油スプレーして、外装はシリコンスプレーまみれにして保管。
貴重なストックだからな。
R5森町の道の駅で遭ったギンギラギンのハーレー。
ではなく、マグナ50ハーレー風。
町内でたまに見かけて気になっていたバイクだ。
ライダーは、地元訛りも強烈な、小柄な白髪のおじいちゃん。
このマグナで道内中走っているらしい。
今日も長万部まで行って来た、とのこと。森から長万部だから、往復120キロくらいか。
ドレスアップには40万以上つぎ込んでいるとのこと。
今日は天気もよくて、道の駅には本家ハーレーも何台かいたが、ここまでやれば本家と並んでも見劣りしないというか、むしろある意味こっちの勝ち、というくらいの風格があったぞ。
トシいっても心底バイクを楽しんでいる、元気な先輩。
遭えて、俺もなんか嬉しくなったもな。
4スト単コロにもかかわらずフン詰まりになり、溶接棒で溶かしてバイパスさせて使っていた。
その後運良くデッドストックの新品マフラーを入手できたので、車検を機に交換していたのだ。
内部のガスフローはこのとおりと思われる。
フン詰まったのはガスフローの最後の最後、テールパイプのインレット部分だった。
この部分はパンチングパイプに、おそらくはフレームアレスタ(消炎器)として、あるいは虫の侵入防止のためかもしれないが、スチールメッシュを巻いてある。
そのメッシュがサビで詰まったのだ。
メッシュを外したときの写真がうまく保存されていなかったので残念ながら画像なしだが、メッシュは茶漉しくらいの細かいスチール金網が2重に巻かれて点溶接で固定されていた。
また、写真でもわかるようにパイプ先端にはなんらかの蓋がされていたようで、排気は全てメッシュ経由でパンチングの穴からテールパイプに入っていたのだ。
フン詰まってマフラーをばらさずにテールパイプ側から覗き込んだときは、奥がパンチングパイプになっているのは見えた。しかし、そこにメッシュが巻かれているのはわからなかった。
だから、溶接棒で底を抜くという荒技に出てしまったのだ。
この構造がわかっていれば、パンチングの穴からメッシュをぶち抜くとかいうこともできたかもしれない。
さて、こないだテールキャップを切って開いたので、せっかくだからきちんとガスが通るようにしよう。
見えているのは最終隔壁で、ここに写っているのが最後から2番目の膨張室になる。
上のパイプが奥の膨張室からのパイプ、下のパイプが最終膨張室へのパイプで、右の穴にテールパイプが入る。
テールパイプから溶接棒を入れて底を抜いたので、穴の奥に小さな穴が見える。
穴径は32ミリ。融かして抜いた穴は20ミリに満たない。
テールパイプがストレートでなく、やや背向屈曲になっているため、穴の底を完全には融かせなかったのだ。
きちんと使えるようにするには、テールパイプのパンチングパイプ部を切断してしまえば話が早い。
しかし、これでは底の穴が残る。
それで特にまずいというほどのこともなかろうが、ガスが二手に分かれて最終膨張室に入ることになるし、未膨張ガスが混じれば排気音に破裂音が混じる。極端な例はトラックとかで見る「マニ割り」だ。
マニ割りほどにはならないにしろ、バタバタいうのはあまり好きじゃない。
そこで、写真で見えている隔壁を除去し、底を抜いた穴をふさぐ。
また、テールパイプのパンチングを切って、除去した隔壁についているパイプをつないで有効長を稼ぐ、という方法を考えた。
もともとが600ccエンジンに最適化されているであろうマフラーを最終段階で400に最適化していたマフラーだから、膨張室を一段減らしても400ccなら問題もあるまい。
ということで、細いタガネで隔壁の縁を切る。
タガネは使い古しの貫通ドライバーを研いだものだ。
隔壁除去。
外した隔壁をテールパイプに付けてみた。
吸音材のパンチングはだいぶ腐っていた。
内部結露恐るべし。
底を抜いた穴に適当な鉄板でメクラ。
点付けで十分だろう。
外した隔壁のパイプを一部切断。
パンチングパイプを切断したテールパイプに溶接。
パンチングパイプはテールパイプより細く、22ミリくらいだったか。計測写真撮ったはずだがデータが飛んでいる。
メッシュ二重に巻いてテールパイプと同径くらいになっていた。
隔壁から切って溶接したパイプは、テールパイプよりやや太い。内径がテールパイプくらい。
なので、ノーマルよりほんの少し通りがよくなるはずだ。
テールパイプ自体はノーマルのままなので、最終的な絞りは変わらない、と思うが・・・。
あとはこのテールキャップを本体にくっつけるだけだ。
この先またも写真がないんだけどな。
自動保存にしてたはずなんだけど、何を間違えたのかデータがない。
いきなり完成図。昨日交換したのだ。
溶接ド下手だな。
溶接して、磨いて、耐熱塗料焼き付けてある。
当然といえば当然だが、ノーマルにしか見えない。
アイドリングから空吹かし程度では、言われれば新品より多少音が大きいかもしれない、という程度で、応急処置で底を抜いてあったときのような破裂系の音が混じることもない。
ノーマルのようにカブ並みとまではいわないにせよ、至ってマイルドな音だ。
ただ、排気の勢いはノーマルと比べても強いようだ。
で、今日テストランしてきた。
新品と比較して、特に良くも悪くもないというか、はっきり体感できるほどの著しい変化がなかった。
音自体はノーマルの超静粛には及ぶべくもないが、普通の社外マフラーに比べても格段に静かだ。
下道でしか試してないが、加速中も高負荷時も、もちろん巡行時も、乗っていてストレスになるような音ではない。
もっとも、ノーマルは偵察用バイクかってくらい静かだからな。
膨張室を1段減らしたとはいっても、最終膨張室は2段分の容積になっているわけだし、専門的なことはわかんないけど差し引きすれば大差ない、ってとこなんだろう。
ま、これでしばらく使ってみるか。
外した新品は、メッシュに届くようにテールパイプから防錆油スプレーして、外装はシリコンスプレーまみれにして保管。
貴重なストックだからな。
R5森町の道の駅で遭ったギンギラギンのハーレー。
ではなく、マグナ50ハーレー風。
町内でたまに見かけて気になっていたバイクだ。
ライダーは、地元訛りも強烈な、小柄な白髪のおじいちゃん。
このマグナで道内中走っているらしい。
今日も長万部まで行って来た、とのこと。森から長万部だから、往復120キロくらいか。
ドレスアップには40万以上つぎ込んでいるとのこと。
今日は天気もよくて、道の駅には本家ハーレーも何台かいたが、ここまでやれば本家と並んでも見劣りしないというか、むしろある意味こっちの勝ち、というくらいの風格があったぞ。
トシいっても心底バイクを楽しんでいる、元気な先輩。
遭えて、俺もなんか嬉しくなったもな。