冬満喫。

ヤケクソなタイトルどおり、新年の仕事始めは、雪と寒さと格闘した一週間だった。


除雪で敷地のあちこちにできた雪山を、集中堆積所に移す。
大型の重機が入れないから、リフトでちまちまピストン輸送するしかないのだ。
1.5トン積みの小さいリフトなので、積むのもこのくらいでほぼ限界だ。
こんなもんか、という感じだが、除雪バケット自体が190キロあるので、有効積載量はその分減るし、バケットを付けるとオーバーハングも変わる上に、すくった雪の重心もえてして先端寄りになりがちなので、意外に簡単に後輪が浮いてしまうのだ。


コクピットビュー。
前なんか見えやしねえ。
すくった雪塊を崩さないように、堆積所まで這うようにゆっくり移動しないとならない。
たいした距離じゃないんだけど、路面は圧雪で荒れているし、リフトはノーサスなので、ものすごく気を使う。
雪を捨てて戻るときは、荒れた路面でノーサスのリフトが小刻みに跳ねまくり、内臓がひっくり返りそうになる。
腹筋に力を入れて内臓を押さえ込まないと、冗談でなく吐き気がしてくるのだ。
この日は一日がかりで雪を集めたのだが、その雪山を大型ロータリー除雪機はものの数分で吹っ飛ばしてしまった。
なんかちょっと腹立つ。


翌日は超強力な寒気が入り、乾いた雪が強い風に舞って、地吹雪になった。
これはまだしも見えているほうだ。
ホワイトアウトすると、写真撮ったって真っ白で絵になんない。


そんな日に限って仕事場の大型暖房機が不調になり、重油の臭いにまみれて修理する羽目になった。
気温はマイナス8℃くらいだったと思うが、そのくらいでもA重油は凍らないので、氷点下の液体を扱うことになる。手に付いたりしたら最悪凍傷を招くので、冬の油作業も気を抜けない。
これは燃料のプリヒーター。
これで燃焼室に入る前の燃料を温める。ある程度の温度になると、燃焼室に通じるサーモスタットが開いて、点火できるようになっている。
ヒーター不調の原因は、なんてことない、タンクからの配管のエア噛みだった。


その翌朝、昨日の玄関ガラス。
見事にしばれの花が咲いていた。
昨日は、ニットビーニーで耳を覆っていても、風上側の耳が寒さで痛くて千切れそうな吹雪だった。


路面は圧雪アイスバーン。
気温がマイナス10℃くらいだから、タイヤの食いつきはいい。
下の記事で書いたから、というわけじゃないだろうが、昨日はむやみに塩を撒いてなかったので、走りやすかった。
18-9年も前の、スタッドレス化初期の頃の冬道みたいだ。
塩を撒かなかったあの頃は、クルマが腐らなくてよかった。
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