漏れ。


6Cのマグライト。アルミ合金ボディの、防水乾電池の元祖みたいなやつだ。
Cセルはいわゆる単二電池で、そいつが直列に6本入る。電圧は1.5V X6=9Vということになる。
9Vでハロゲン球なので、ものすんごく明るい。
ヘッドを回転させると、照射範囲をある程度変えることもできる。

公式サイトを見ると、今は6Cはカタログ落ちしているみたいで、Cセルでは4本が最大のようだ。Dセル、すなわち単一のタイプなら、6本仕様がまだラインナップされているようだ。
CとかDとかいうのは、マグライトの原産国であるアメリカでの乾電池の呼称だ。単三がAAセル、単四はAAAセルということになっている。
単ナントカに対応するAとBが見当たらないが、アメリカ独自のサイズがあったのだろうか。

写真の横向きのハンドルは社外アクセサリーで、もともと警棒兼用であるマグライトを、トンファのように使えるようにする、警備用品だ。
幸いにして、実際そんな用途に供する機会には遭遇していないけどな。
ものすごく明るいし、ちょっとしたハンマー代わりにも、クマ対策の武器にもなるので、防災用品としてや、キャンプなどには重宝している。

たまに点灯してチェックしているのだが、先日チェックしたら点かなかった。
で、電池を交換しようとしたら、奥でつかえて出てこない。
あーやっちゃった。液漏れでアルミボディが腐食し、内径が小さくなってしまったのだ。
アルミの腐食は、白い粉を吹くのだが、ひどくなれば粉が分厚く盛り上がってしまう。
そうなると、中で腐食粉が電池をがっちり締め付けてしまい、ちょっとやそっとじゃ動かせなくなるのだ。

同じような問題は、たとえばスチールフレームの自転車にアルミのシートポストを使ったときなどにも発生する。
フレームとポストの間に雨などが入ると、スチールとアルミのイオン化傾向の違いから、接触面が局部電池を形成し、陰極になるアルミが強く腐食してしまう。電蝕という現象だ。
アルミ部品にステンレスのピンやボルトを入れたりしても発生するな。三菱ジープのアルミ鋳物のウインカーボディのビスとか、まず百発百中で齧る。
防止するには、イオン化傾向の近い材質同士で組む、無理ならイオン化傾向の近くなるようなメッキ処理などをする、ネジロックなど、接触面に水が入らないような処理をする、などするしかない。よく、ヒカリモノ好きなのだろうが、バイクのクランクケースのボルトをステンレスに交換したりしてるヒトがいるけど、後が大変だぞ。


ライトのケツのキャップ。
手近に鉄アレイが転がってたので、そいつに叩きつけて電池を抜こうとしていたら、こんなんなってしまった。
バカだぞ俺。


結局、ライトボディをバーナーで炙り、5-56を吹き込んで、角材に叩きつけたりして、やっと電池を抜き取った。
これじゃダメだわ。
この電池はもう4-5年は入っていたはずだ。
DURACELLが悪いわけではない。いつまでも電池換えない俺が悪い。


角材はボコボコ。
マグライトで殴られるのは御免蒙る。


ライトのケツから中を覗いた。
白く見えるのが腐食だ。
仕方ないから、ガリガリ削って、なんとか電池が通るようにしたが。
ま、乾電池は定期的に交換しなきゃいかん、てことだな。
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