スプリングシート。


ブレーキのついでに、リアサスのスプリングを外した。
写真にあるように、ショックの一端を外せば、なんとかバネを外せる。


左右のバネを比較。
自由長は同じだなあ。
かしがってるのはバネのへたりでないようだ。


オイルパンやらマフラーやら作業したとき、スプリングの下に入っているスプリングシートの劣化が気になっていたのだ。


部品は左右同じ。


右のロアアームには、外側にスプリング末端が来るように、と思われる、型がつけられていた。


写真がわかりにくいかもだが、左は、内側に同様の型があり、末端が内側に来るようになっていた。
左右でバネの向きは対称でなく、同じのようだ。
たぶん、だけどな。


ジャッキでロアアームを押し下げておいて、バネを入れる。


正しいと思われる位置にバネをセット。


バネを組んだら、ショックを復旧。
この後細かい修理をあちこちやってたら暗くなってしまったので、かしがり具合は未確認なのだ。
あー疲れた。
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ブレーキオーバーホール、リア編。


昼飯食ったら、今度はリアタイヤ交換ついでの、リアブレーキオーバーホールだ。
ジャッキに載せる前にホイールナットを少し緩めるだけでなく、センターナットの割りピンを抜いて、これも少し緩めておく。
このサンバーは、センターナットでドラムを締め付けているのだ。
このセンターナットがなかなかの高トルクで締まっているので、非力な家庭用インパクトレンチ程度じゃまったく歯が立たない。いつもソケットにスライドハンドル付けて、ハンドルをパイプで延長して回していたのだが、パイプはひん曲がりそうになるし、腰もきつかった。
で、こないだストレートで、1メートルもある超ゴツイハンドルを買ったのだ。
差込もゴツくて3/4なので、インパクト用の凹3/4-凸1/2アダプタを介して、1/2の30mmソケットを付けている。
このハンドルは効果抜群で、さしも固いセンターナットも、一撃で楽々緩む。腰もラクだ。
ハンドルはクソ重いけどな。


ジャッキに乗せてタイヤを外し、センターナットを取れば、ドラムが外せる。
ただ、ドラムはテーパーコーンワッシャを食い込ませてあるから、新車ならどうか知らないが、普通はただ引っ張っても取れない。
これは左ドラムに溜まっていたブレーキダスト。


シューの残は十分だったので、シューを丸ごと外して、ホイールシリンダーをバラす。
車体から外してもいいが、そのままでも作業できる。


外したピストン。
リアブレーキはリーディングトレーリングなので、ひとつのホイールシリンダにピストンをふたつ入れて、両方のシューを動かしている。


手持ちのホーニングツールを出したのだが、シリンダが小さすぎて入らず、使えなかった。


仕方ないから、ペーパーで地道に磨いた。


リアのカップキット。


これも左右セット。


洗って磨いたピストンと、片方分のシール。


ドラムブレーキの小さなピストンシールは、カップと呼ばれる。
名前のとおりカップ状になっているので、取り付け方向が決まっている。


カップは、かなり伸ばしてやんないとピストンに嵌めれない。
フロントで余ったグリスを使った。


ピストン間にはスプリングが入っている。


ピストンを組み付けてブーツを嵌めたら、バックプレートのシューが擦れるとこにグリスを塗っておく。


シューを復旧。


茶色のがシューで、指差しているメッキのはサイドブレーキのアーム。


サイドブレーキオフ状態。


サイドブレーキを引いた状態。
油圧でなく、リンクでシューを開くようになっている。


ホイールシリンダの下のギアみたいのが、シューのアジャスタ。
このギアみたいのを回して、シューの隙間を調整する。
引きずらない程度に調整すれば、サイドブレーキの引き代もちょうどいいくらいになる。


リアブレーキのエア抜き。


やはり古いブレーキ液が出てくる。


新しいブレーキ液に入れ替わった。


右側は、前になるリーディング側のピストンが齧っていた。
仕方ないから、炙ってから押しぬいた。


ピストンは錆びていた。
シリンダもすこしサビがあったが、幸い虫食いはなく、そのまま使うことにした。

それにしても下周りの作業は腰に堪える。
ブレーキの他にもやったもんでなおさらだな。
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ブレーキオーバーホール、フロント編。


今日も天気はあまあなので、やっとサンバーのタイヤ交換。
ついでにブレーキキャリパのオーバーホールを行うのだ。
漏れたりしてるわけじゃないけど、いつ替えたかわかんないからな。
俺の手に渡ってからでも3回目の車検だし。
これはフロントの左。


このサンバーは、パッドの背を覆うように、スプリングのような板でパッドを押さえている。
その板を外す。


パッド残は十分だ。


キャリパのスライドガイドになっているブッシュの、上側のが固着気味だった。


キャリパを外してばらすので、ホースをクランプしよう。
これは古いラジエターホースの切れ端を割ったもの。


こいつをブレーキホースのキャリパに近いとこにかぶせて、こいつの上からバイスプライヤで咥えて、ホースの流れを止める。
ホースを傷めないためだ。


キャリパからホースを外して、垂れてこなければOK。


1ポットなので、ホースフィッティング穴からエアを入れるだけでピストンが抜ける。
このときピストンを指で支えていると、多分すごく痛い目を見る。
高圧空気のパワーはちょっとやそっとでない。


ピストンが抜けた。
ブレーキ液も出るので、洗い桶の中でやっている。


ピストンのブーツは、リングで止まっている。
リングは手で外せる。


外したピストンブーツ。


スライドブッシュのブーツは、ただ嵌まってるだけ。


固着してたブッシュは、衝撃を与えたら動くようになった。
ブッシュも外す。


ブッシュの入ってた穴の中にもシールが入っている。


シールは、こんな針みたいな道具で引っ張り出せる。


キャリパシールは、シリンダ側に入っている。
同じように引っ張り出す。


シリンダの中。
キタネエな。


シールを全部外したら、部品を洗う。
ピストンはキレイだった。


固着気味だったほうのブッシュは、案の定サビがあった。
ま、液体が通るわけでないから、バリがなければOKだろう。


キャリパは洗剤で洗おうか。


んー、長年の汚れはなかなかキレイにならんな。


シリンダ内はキレイで一安心。


あ、ブッシュのブーツが嵌まるフランジがちょっと欠けてる。
まいっか。


洗った部品。
洗剤で洗ったら、よく乾かす。
ブレーキ液は吸湿性が高いからな。
シール溝の汚れやサビなんかもキレイにしておく。
シリンダやピストンのサビを磨くときは、かならず周方向に磨く。軸方向に磨くと、磨き傷が漏れを誘発する。


社外品、ミヤコのブレーキシールキット。
1セットに左右両方分入っている。
モノはワゴンRあたりと共通のようだ。


片方分のシール。
赤いのは付属のグリス。
シールを組み付けるときに使う。
右の蛇腹は、手持ちのシリコングリス。専用グリスがなければ、ゴムへの攻撃性がほとんどないシリコングリスか、使用流体のブレーキ液を、組み付け時の潤滑材に使う。


シールを組みつけていく。
シールにはグリスを塗ってから嵌めこむ。
これはピストンシール。


ピストンを入れて、ブーツを嵌めこむ。


リテーナのリングも忘れずに入れる。


ブーツを組んだら、ピストンはいっぱいに押し込んでおく。


スライドブッシュの入る穴にもシールを入れる。


ブッシュの潤滑には、シャシグリスを使った。
シールが入ってるとはいえ、ブレーキでトルクがかかると金属同士が当たるから、と思ってな。


スライドブッシュを入れて、ブーツを嵌める。


シールを組み付け終えたキャリパ。


パッドのプレートもだいぶ錆びたので、交換する。
左右でモノが違う。これは左用。


念のため新旧比較。


キャリパを取り付けてからパッドを組み付ける。
パッドの下に、抜け止めの小さいアングルが入る。アングルの穴にクリップを入れてずれないようにしている。


プレートは、パッドの背の両端の切り欠きに嵌めこむ。
板バネなので、ちょっとがんばらないと入らない。
たぶん、このしゃしんよりもっと上の切り欠きに押し込む感じでいいと思う。


いつもの簡易バキュームブリーダー。
ブリードプラグは、ネジ山にシリコングリスでも塗ってからねじ込んで、ホースをつないでから、少しだけ出るように、止まらないギリギリくらいがいいかな、ほんの少しだけ緩めて作業する。


ペダルをポンプすると、まず、ウイスキーみたいな色になった、古いブレーキ液が出てくる。


エアも出る。


何回かペダルをポンプすると、エアが出なくなり・・・。


新しいブレーキ液に入れ替わってきたら、おしまい。


ブリードプラグを締めて、新しいキャップを嵌めておく。


これはフロント右。
こっちもパッドはOKだ。


左との違いはこのプレート。


品番も左右で異なる。


プレートにも左右の表示があるが、錆びたら見えなくなる。
午前中はここまで。

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