内窓断熱。
去年から住んでいるこの家は、築40年モノの古い家で、北海道ではいまや常識の二重サッシになっていない。
居室は、外窓がアルミサッシ、内窓は昭和な木枠のガラス障子だし、風呂やトイレはアルミサッシ一枚だった。
なので、冬はトイレは寒いし、風呂は結露で窓にものすごい氷が付いていたのだ。
それじゃいまどきアレなので、内窓を作ってみたのだ。
写真の花柄がアルミサッシのガラス、縦縞が作った内窓。
作業自体はたいした仕事じゃない。
市販の「光モール」の「ガラス戸レール」3mm用を、窓枠にあわせてカットして、両面テープとかボンドで貼り付ける。
今回は、風呂場などの結露のひどかったとこに、水に強いボンドを使用した。
レールはPVCなので、硬質塩ビと木を接着できるものであれば、テープでも何でも使える。
レールを切るには、模型工作とか建具に使うような、ピラニアソーみたいな目の細かい鋸が簡単だ。
窓は、ダンボール状のポリカーボネート板を切って、レールにはめただけだ。
このポリカ板は結構高価で、サブロクで2000円近くした。
硬い材質だが、厚刃のカッターとか、金切バサミならまあ切れる。
ハサミで切ると切り口がやや潰れるが、勝手にかなり復元するし、上に取り付ける深いほうのレールに隠してしまえば目立たないからOKだ。
寸法の微調整や、建て付けの調整には、小さい鉋が使いやすかった。
板厚は4mmだが、レールは3mm用で溝幅4mmなので、問題ない。
トイレのタンク凍結防止のために、小さいパネルヒーターを置いている。
設定は最低温度の5℃。
スイッチを入れているが、サーモスタットでパワーオフになっている。
トイレは北にあって日は入らないのだが、室温は11℃。
このときの外気温度は2℃。
内窓以前は、気温が5℃より下がると、ヒーターが頻繁に作動して、かろうじて0~5℃あたりをキープしていたものだ。
家族からも「トイレがあったかい」と驚きの声が続々と寄せられている。
窓が薄いので、窓枠を棚代わりに使っていたアナタも安心。
こちらは風呂場。
内窓にはさすがに結露している。
しかし、アルミサッシのほうにはほぼまったくと言っていいほど結露していない。
ものすごい断熱効果で、驚くばかりだ。
やってみるもんだな。