片手落ち。
マーチのフロントをジャッキアップ。
ジャッキポイントは、バンパー裏の真ん中の出っ張りだが、バンパーの付いてる部材がだいぶ腐ってるから、コワゴワだ。
ホイールのセンターキャップを外す。
マルチピッチのホイールが付いている。
違うピッチの穴に、ひとつだけナットを入れた形跡がある。
誰か間違えたんだな。
右前輪を外して、ブレーキディスクを見てみる。
札幌往復でだいぶ目立たなくはなったけど、やはり摩擦面中央付近の当たりが弱い。
裏側は、中心側の当たりが弱い。
車検の時ディスクを新しくしたのに、パッドが偏摩耗してたのをそのまま使ってればこうなるだろう。
パッドの偏摩耗に気付かなかったのかどうか知らないが、片手落ちもいいとこだ。パッドも同時交換するのがマトモな整備ってもんだろう。
まず、キャリパのスライドピンボルトを外す。
すると、パッドを残してキャリパを外せる。
パッドの厚み自体は充分。
車検では、所定の制動力が計測できれば、パッドが片当たりだろうが偏摩耗だろうが検査は通る。車検は単なる検査だからな。
でも、車検前整備は、片当たりや偏摩耗は直さないば。カネとってんだから。
外したパッド。上が内側、下が外側だ。
内側は中心側が明らかに当たっていない。
こんなパッドを使いつづけてもいいことないので、ディスクに変な癖が付かないうちに、パッドを交換する。
交換用のパッドは、MKカシヤマの社外品を調達した。
新品の厚みは10.5mmくらい。
右が外した方。
パッド裏に鳴き止めのシムが付いている。
外したパッドは、アケボノ製だった。
シリコングリスでシムを新しいパッドに貼り付ける。
新しいパッドをキャリアに嵌め込む。
キャリパのピストンをめいっぱい引っ込める。
マーチはシングルポッドだ。
キャリパを取り付ける。
ホイールを取り付ける。
オンジャッキではキュッと締める程度にして、本トルクはジャッキから下ろしてから掛ける。
左は当たりがそんなに悪そうに見えなかった。
でも、パッドを見たら、内側の外周部が当たってなかった。こっちも交換した。
パッドは左右全数同時交換がセオリーだ。
交換後は、極端にブレーキの効きが変わったわけではないが、軽く踏み始めからの効きがよくなり、ブレーキのコントロールがしやすくなった。