ゾーリ。


長年愛用の草履。
自転車のタイヤを開いたものを底にしたやつだ。
こんなタイヤ、今やなかなかお目にかかれないよな。
平成になったくらいに、お世話になった方からいただいたものだ。


大事に履いてたつもりだが、それでも鼻緒は何回か切れた。
本来このテの草履は鼻緒を直してまでは使わないんだろうけど、同じような草履はなかなか売ってなくて、しかたなくテキトーにすげ直して使っていた。しまいには写真のように、登山用の細引きを鼻緒にしていた。
けど、さすがに限界近いかな。


と思っていたら、こないだ札幌に行ったときに、似たようなのを見つけた。
狸小路のドンキのとこにある「現代屋」って店だ。
唐黍草履っていうから、トウキビの皮で編んであるんだな。
サイズ八寸三分は、25センチくらいか。


鼻緒は緑を選んだ。


底はチャリタイヤ。


いいねいいね。


写真撮るのに鼻緒に深く爪先を突っ込んでるけど、こういうのは上品な履き方らしい。
逆に、寅さんがやってたみたいに、爪先はちょっと引っ掛けるくらいで、草履からかかとをはみ出させる、ってのが粋なのだ。
寅さんの雪駄は蛇革の鼻緒だったかな。そんなのも売ってたけど、この草履より一桁高くて、とても手が出なかった。
総蛇革とかって、さらにものすごいのもあったぞ。値段もアレだが、履き手を選ぶな、あのくらいになると。
そんなのが似合う粋なオトコになりたいもんだねえ。
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