厳寒。

当地のアメダスで、17:59に、-12.1℃とのこと。
冷えるなあと思ったら。


コイツがないとやってけないわマジで。
1階全部これであったまる。
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鉈柄と鞘。

仕事場の、山パートさん用の鉈。
柄尻側の目釘が抜けていたようだったので、新しいのを打とうとしたら、つっかえて入らない。
どうも中に釘が残っているようだ。
よく見たら、コミが曲がってるし、柄にヒビも入っていた。
しかも鞘もない。どこやったんだよ。


まあとりあえず、なんとか刃を外してみた。


柄はこのとおり。
硬さを誇る樫材が、バックリ割れていた。


そしてやはり、目釘の先がコミに残っていた。
釘がきれいに剪断されるって、どんな使い方したんだか。


外した刃。
最も荒い打撃で使われる部類の刃物であろう鉈は、この短いコミを、柄に2本の釘で打ってあるだけだ。
でも、よほどのことがない限り緩んだり折れたりしないし、もしそうなっても修理は簡単だ。
この実績を見ると、洋式ナイフでフルタングでないと強度がどうとか言われてるのが、チャンチャラ可笑しくなってくるな。


土佐型の片刃、195ミリの大量生産品だ。


今回は、ミズナラで柄を作ってみよう。
樫とは遠縁のオーク系で、樫ほどは硬くないが、十分丈夫な木材だ。


丸鋸の間違った使い方なので、よい子は真似してはいけない。


よく乾いたミズナラの枝を、柄の形に大まかに製材していく。
こういう作業には軍手厳禁。軍手はちょっとでも回転体に触れたら、一気に巻き込まれる。


丸鋸、鉋、ヤスリ等々を駆使して、柄を整形する。
元のよりちょっと長くした。


スリ割を入れて、輪を嵌めてから、コミを叩き込む。


新たに目釘穴をあけて、釘を打ち込んだ。
元の穴を使う必要はない。ていうかコミの元穴にドンピシャ合わせて新しい穴を柄に開けるとか、難易度高すぎだし。


柄には塗装せず、ミネラルオイルを塗りこんだ。
市販のミネラルオイルは、いわゆるベビーオイルとかだな。
オイルを塗りこむと、木目が鮮やかに浮き出してくる。


パートさんは誰も刃を研いでくれてなかった。
かなり刃こぼれしていたのを、頑張って研ぎ直す。
しかも例によって峰を叩いてくれて潰れていたので、叩き戻した。


せめて使った後に拭いておくなりしてくれればいいんだが、ほんとに使いっぱなし。
だから、刃裏の鋼も表面に虫食い穴ができてしまっている。
こうなると、研いでも刃先に虫食い穴が出てきて、いつまでもノコギリみたいな刃になってしまう。


次は鞘。
カッコ二の次、実用優先でいくか。
ちょうどVP40の切れっ端があったので、ヒートガンでガンガンあっためる。


あっためていくと、形を保ったまま、ゴムのように柔らかくなる。
したら刃を入れて、固めの弾力のあるもので挟んでギュー。
この白いのは、材料用の硬質ウレタン。


鉈の鞘なので、抜き差しがきつすぎれば使い辛いが、緩すぎても鉈を落っことす危険がある。
逆さにしても簡単に落ちない程度に調整。


マーキングは水道管の名残り。
VPは給水管で、排水用のVUよりも、水圧に耐えれるように肉が厚くなっている。
刃幅55ミリのこの鉈で、VP40でギリギリちょうどくらいだった。


もちろん、これだけじゃ携帯に不便だ。


あり合わせのナイロンベルトを、ループにしてリベットで固定。
擦り切れて使えなくなった、刈払い機用の肩ベルトだ。


こんな感じ。


リベットが鉈に干渉しない、絶妙な位置に固定する。
ま、こんなもんだべ。
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