オイル漏れ。
SRX600。
オイルタンクの下の、この継ぎ手あたりがオイルで濡れるようになっていた。
ここからエンジン下のクロスメンバーに垂れて、流れたやつが右のマフラーステーから垂れるほどになってしまっている。
オイル交換のついでに見てみよう。
とりあえずまず、オイルタンクの下に樋を入れて、オイルタンクのオイルを抜く。
3000kmちょいのオイルだけど、きったねえな。
オイルタンクは左右合わせの構造のようだが、合わせのボルトは緩んでなかった。
オイルホースを切り離して、継ぎ手をタンクから外した。
継ぎ手のネジは20mm。
ここのガスケットは販売終了になっている。
それならば、で、いつもの管用銅パッキン。
厚さ1mm。
ところが、元のより薄かった。
まあ支障あるまい。
元のは1.6mm厚だった。
継ぎ手は、タンク内に入る部分が金網のストレーナになっていた。
洗って調べたら、ガスケットに当たるフランジ面の一部にサビがあって、当たりが悪くなっていたような形跡がある。
サビを落として磨いておいた。
再取り付け。
これで漏れなくなれば大ビンゴだな。
オイル交換するから、樋をエンジンの下に入れて、クランクケースのオイルを抜く。
オイルドレンのガスケットの、ビフォーアフター。
一度使うとぺっちゃんこになってしまうので、必ず毎回交換しよう。
5速ギアの唸りが気になるけど、抜いたオイルが鉄粉でギラギラしているようなこともなかった。
クランクケースのドレンボルトの頭にビスが入っているのは、手ではめづらいボルトをドライバーで回せるように、なのかな。
もちろん本締めも最初の緩めもドライバーでは無理だけど。
先端が磁石になったヘタッピ棒で抜いたオイルの底をさらって、パークリで洗ったところ。
鉄の剥片が少し回収できてしまった。
たぶんギアの破片なんだろうな。
こんなのが回ってるってことは、オイルポンプもやられちゃってるかな。
一応サンプルを取っておく。
ついでに去年の秋に交換したドライブスプロケの緩みをチェック。
ロックタブもきちんと折れてるし、大丈夫。
オイルフィルターも交換。
エンジンの下にこっち側から樋を深く入れる。
すると、フィルター室から垂れたオイルが、マフラーをかわして落とせる。
ここのOリングも交換する。
たいがい、フィルターに交換用のOリングがセットになってるかな。
フィルター室のエア抜きボルトの銅パッキンも交換。
俺が使ってるのは管用パッキン。
古い空冷エンジンだから、なんとなく固いオイルを入れたくなってしまう。
当地では冬は乗らないから、そんなに困らない。
オイルをタンクに入れる。
整備書には、フィルター交換したときは、オイルは2100cc入ると書いてある。
タンクがいっぱいになった。
2100ccは、微妙に入りきらない。
タンクのキャップを締めて、何回かキックしてやれば、タンクの液面が下がって指定量を入れることができる。
キャップ開けたままキックするとタンクの口からオイルが噴き出すので注意。
指定量入ったら、フィルターのエア抜きを外れる寸前まで緩めて、そこからオイルが染み出してくるまでキックする。
15-20回もキックすれば、大抵出てくる。
エア抜きを締めて完了。
さて、試運転だな。
車庫のスペースを開けようと、SX125Rを外に出してカバーかけたら、風船みたいになってしまった。
当地のこの時期は、風が強い。
カバーが風を孕んでバイクが倒れたりするので、また車庫に入れることにした。
で、SRXの試運転。
これは俺の好きな場所だ。
海に向かってまっすぐに突っ込んでいくような道。
牧草地の縁に植えられた桜。
ぼちぼち見頃になってきた。
オイル温度が上がっても漏れなくなったようなので、江差までひとっ走りして、日本海を見てきた。
おかげで内腿が筋肉痛だ。
連休だけあって、函館ナンバーでないクルマも多かったな。