要加工か。
寝転んだXT400Eアルテシア。
タンクとシートは外してある。
右ステップを外す。
ブレーキペダルのスプリングをキープ。
キックペダルの位置をマーク。
キックペダルを外して、セレーションをテープで養生。
デコンプケーブルを外す。
オイルフィルターを外す。
これで、右のクランクケースカバーが外せる。
これはカバーの裏面。
クラッチとかキックスターター、オイルポンプなどが、この状態からアクセスできる。
何がしたいかというと…。
クラッチのプッシュロッド。
上はドラッグスター用、下はアルのやつだ。
特に冷間でクラッチの切れが悪くて、ギアを入れたままクラッチを切っての取り回しが重くて仕方ない。
「セルのSRX」で、クラッチの切れの悪さを解消するのに苦心していた先人の記録に、プッシュロッドのくびれの小さいやつを流用したり、機械加工したり、といったものがあった。その中で、ドラスタのプッシロッドが使えるかも、みたいなのがあったので、買ってみたのだ。
ご覧のとおり、真ん中のくびれの違い以外はほぼ同じに見える。
全長や先端のネジは同じだ。
アルのロッドの外径は、11.98mm。
ドラスタ用は12.18mm。やや太い。
クラッチボスに、アルのロッドはもちろんすんなり入る。
ドラスタ用は…そのままじゃ入らなかった。
太さはわずかの差だが、ちょべっと加工しないとダメだな。
件のブログを見返してみると、ドラスタのロッドがなんとか入ったという例もあれば、少し入ったけど入りきらなかった例もあるようだ。となれば、俺みたいに入らなくても不思議はないかもしれない。ボス側の摩耗具合とか加工公差によるのかな。
とりあえず元に戻すことにする。
クラッチ板の点検をして、プレッシャプレートとボスの合いマークを合わせて組む。
組んだクラッチ。つながった状態。
切れた状態。
クラッチレバーを握ると、カムでプッシュロッドが押されて、プッシュロッドがスプリングで押し付けられているプレッシャプレートを外に押し離して、クラッチが切られる。
オイルフィルターカバーのネジ穴が舐めかけていたので、リコイルで修理。
ネジ穴から出た破片。ネジがオイルで濡れてるのにトルクレンチで締め込むと、こんなんなったりする。
バックがピンクなのは、ウインドウウォッシャー液のピンクの空き容器を切った洗い桶だからだ。
クラッチを調整して、カバーを復旧。
オイルも補給。
チェーンに給油。
錆びるメッキリムも磨いた。
とある林道へ試運転。
去年の台風の名残りか、雪の影響か、倒れかけの木がたくさんあった。
辛うじて走るには走れるように片付けられてはいるけど、クルマだと屋根擦りそうなとこがいっぱい。
倒木はそのまま、道の方が倒木を迂回してるとこもあった。
ここは本来、前方の踏切までまっすぐのはずだ。
やはり野に置けオフバイク。
林道でも革ジャン。
バイクウェアはこれしか持ってないんだよ。
SRXを直す間、またXTを主力機に復帰させるのだ。
久しぶりに乗ったけど、やっぱりおもしろいな、アルテシア。