昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示し、靖国参拝を止めたとの富田元宮内庁長官のメモに対し、産経新聞は2006年7月21日東京版朝刊や、社説(主張)で、「本当かどうかわからない」、「三国同盟推進の2人を批判したものだ」とか、「メモだけでは、昭和天皇が14人全員のA級戦犯合祀に不快感を示していたとまでは読み取れない」などと未練がましく、クダクダ言っている。
昭和天皇がどう言おうと、自ら正しいと思うことを主張すればよいので、慌てふためいたようにみっともない対応はしないで欲しい。
また、「小泉純一郎首相は富田氏のメモに左右されず、国民を代表して堂々と靖国神社に参拝してほしい」と言うなら、小泉首相に対しても、「心の問題などと逃げずにきちんとまず日本国民に参拝の必要性を説明すべきである」と言うべきである。
産経新聞に限らず、「中国、韓国がこう言ったから」、「東京裁判は戦勝国の裁判で」、「昭和天皇が本当に」など他に反発することが主になっている人がいる。まず最初に、自分がどう考えるかをはっきりすべきである。
私自身は、東条英機を始め先の大戦の指導者は、結果的に数百万の人を死なせた無謀な戦争を指導したのだから、その責任は死んだからといってけして許されるものでないと考える。指導者というものは、目的は何であれ、結果責任を問われるべきであり、死刑になったからと言って、なぜ戦死した人と同じく祭られるのか。戦争指導者が祭られている靖国神社は、国家を代表する人が参拝するところではないと思っている。