8日目。5時にスロバキアのコマーノを出港し、8:30にハンガリーのエステルゴムに入港。
スロバキアとの国境を流れてきたドナウ河はここで向きを変えてハンガリー国内に入る。
イシュトヴァーン1世が997年に初代ハンガリー王となり、以来エステルゴムはハンガリーの都であった。
しかし、13世紀のモンゴル襲来で壊滅しブダへ遷都したが、1715年からカトリック総本山がエステルゴムに置かれ、以来宗教上の重要都市になった。
バスでエステルゴム大聖堂へ向かう。駐車場で降り、目の前の建物の手前の階段を登るこもとできるのだが、当然、建物の中のエレベーターで写真の屋上にでた。
建物はワイン貯蔵庫を改造したレストラン。
エステルゴム大聖堂は霧の中だった。
1000年頃、ハンガリー国王イシュトヴァーン1世により建設されたが、火災やトルコ軍により破壊。現在の大聖堂は1869年に完成した。
帰りには、多少霧が晴れてほぼ全容が見えた。
大聖堂の中は豪華。本祭壇の絵はマリア昇天。
円天井が光を取込んで教会特有の暗さがない。そのかわり、外の光で輝くステンドグラスもなかったと思う。
左右の祭壇も立派。
後方にはパイプオルガン。
大聖堂内のバコーツ礼拝堂は16世紀初めのルネサンス時代に赤大理石を用いて建設されたもので、ルネサンス期の建築物としてはイタリアを除く全ヨーロッパのなかで最古。
トルコ軍の襲来前に1600のピースに解体して保管し、大聖堂再建時に組みなおした。
1856年のミサで 「エステルゴムのミサ」 という曲を書いて実際に演奏したリスト・フェレンツの記念碑。
骸骨。たぶん聖人のものだったと思う。
16世紀にトルコ軍の襲来で破壊されていた王宮跡を今世紀に発掘し、博物館とした大聖堂の隣の建物。
教会の展望台からはエステルゴムの街や、ドナウ対岸のスロバキアのシュトゥロヴォが見渡せるはずだったが。
11:30帰船後、エステルゴムを出港し、船内での昼飯中に、船は”ドナウの曲がり角”をクルーズし、13:00にヴィシェグラードに入港。
8日目午後はヴィシェグラード観光。