『幕末・明治古写真帖 愛蔵版』(2013年3月1日、新人物往来社発行)を読んだというより眺めた。
宣伝は以下。
写真が語る近代日本激動の瞬間。ペリー浦賀来航から明治天皇崩御まで、古写真1000点一挙公開。
徳川慶喜肖像写真の謎
江戸時代最後の将軍・徳川慶喜の洋装、和装姿、フランス軍装姿や、禁裏御守衛総督時代、将軍時代など十数枚の肖像写真と、趣味人の慶喜自身が撮った風景写真、描いた見事な油絵などが並ぶ。
第1章 幕末の動乱
ペリー来航、ハリス(唐人お吉)、吉田松陰、咸臨丸(勝海舟、福沢諭吉、小栗忠順)、開港後の横浜・長崎、桜田門外の変、坂下門の変、薩英戦争、大政奉還と王政復古など幕末の動乱の中で活躍した人物の肖像写真、風景写真が並ぶ。
第2章 近代国家の成立
鳥羽・伏見の戦いと東征、江戸城、彰義隊と白虎隊、箱館五稜郭の戦い、明治天皇とその家族、東京市の水道敷設、西南戦争
第3章 外国との戦争
朝鮮の動乱、日清戦争、日露戦争、韓国併合、大正天皇と宮家の人々
第4章 明治時代の生活と文化
明治の演劇(歌舞伎の名優)、明治の風俗、明治の東京など
表紙の写真は、暗殺2週間前に撮影された坂本龍馬。
本書は別冊歴史読本51号『幕末・明治古写真帖』2000年8月25日発行を改訂したもの。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)
写真をパラパラ眺め、幕末・明治の歴史を思い出し、人物像、事件現場から歴史イメージを構築するには最適。
同様な写真集を数多く出版している会社(現在、KADOKAWAに吸収)だけに豊富で要点を抑えた写真集になっている。