hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

垣谷美雨『もうわかれてもいいですか』を読む

2023年02月15日 | 読書2

 

垣谷美雨著『もうわかれてもいいですか』(2022年1月10日中央公論新社発行)を読んだ。

 

58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。田舎の狭いコミュニティ、ギスギスした友人グループ、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。澄子は人生を取り戻せるのか? 平凡な主婦による不屈の離婚達成物語

 

 

澄子は忌中の葉書を受け取った。高校の同級生の雅代からで58歳の夫が亡くなったのだった。羨ましいと思った。我慢ばかりのつまらない人生。一日も早く自由になりたい。離婚しかないが、自分の稼ぎだけでは暮らせそうにない。

 

 

原田澄子:58歳。田園に囲まれた端から端まで15分で歩ける城下町に住む。給食センターでバイト。車で20分足らずの実家に母が住む。30年も鬱積、屈辱が溜まっていて夫源病。

望美:澄子の長女。33歳。東京に区役所勤めで結婚する気なし。

香奈:澄子の次女。30歳。洋輔と結婚して息子爽太がいる。

原田孝男:59歳。威張ってはいるが、気が弱く、一人では何もできない。被害者意識で固まる。

 

千鶴:澄子の親友。スポーツ万能。DV夫をもつ。

美佐緒:高校での親友。大学へ進学し東京で結婚。最近離婚し、パートでルームシェア―で暮らす。実家は地元のカフェ・ムラタ。

小夜子:地元の酒屋に嫁いだ同級生。大の噂好き。

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

話の筋道としては納得できるし、描き方は間違っていないのだが、ただ執拗すぎてうんざりする。

 

孝男の態度は、いくら何でも田舎だといっても今時極端に悪る過ぎる。読んでいて反省点を抱える私としても、一本道で延々と旦那の悪口が続くのには、わかった、わかったとうんざりする。

奥さんは旦那が近づいただけで鳥肌立つような状態だと自分でも分かっていて、このままで過ごせると思っているのだろうか。旦那さんがいくら鈍くてもと思ったが、ふと背中が涼しくなったのは何故か?

 

 

垣谷美雨の略歴と既読本リスト

コメント (2)
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