かぶれの世界(新)

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芋ほり

2006-01-08 23:18:09 | 日記・エッセイ・コラム

寒さが緩み少し暖かくなったところを見計らって、午後表に出て芋ほりをした。一輪車に竹製のザルとプラスチックの大きなバケツ、鎌や鍬を積んで川沿いの畑に向かった。昨日までの寒さが嘘のような暖かさだった。12月に一度穫り入れ親戚に送ったが、今日残りを全て穫り入れた。

芋の種類は「芽あかいも」という。母によると他に「夏芋」と言うよく似た芋があって総称して「里芋」という。サツマイモやジャガイモとは形も味も違いトロミがあって甘い。「芽あか」は春に種芋を植え冬に穫り入れる。全て収穫せず来春に植えつける分だけ種芋として残す。湿度が高く粘り気のあるこの地方の土質の畑で取れる「芽あか」は甘味があって美味しいらしい。

しかし、1年間畑を占有し穫り入れまでに810ヶ月もかかり生産性が極めて悪いので、最近農家は作らなくなったそうだ。確かに「芽あか」は東京にある自宅の近くの八百屋に並んでるのを見たことがない。田舎から送ってくれた時以外食べることはない。 

中米出身で米国に住む友人に昨年「芽あか」の写真を送ると、奥さんが興味を持ってスウィート・ポテトかと聞いてきた。そのときは文字通り訳して「レッド・バッド(紅い芽)」と答えたが、今日Googleで調べると里芋は世界的に有名なタロイモ(Taro)だった。

後から来た母が私が芋を全て掘り起こしたのを見て、ぶつぶつ言いながら慌てて種芋の分だけもう一度土をかぶせて元に戻した。百姓の息子なのに何も知らないのは恥じ入るばかりだ。年賀状メールで近況を知らせてくれた嘗ての1年先輩の同僚が家庭菜園を真剣にトライしている様子を見て、農業の知識は既に追い抜かれたのではと思ってしまった。

仕事が早く終わり暖かかったので思いついてマウンテンバイクで山登りをした。標高500mまでと思っていたが300mで路肩に、400mあたりで道路に雪が残っていたのでそこから引き返した。帰りは寒さが身を切るようで腕がこわばり登りより危険できつかった。

家に戻ると母が穫り入れた芋を早速箱に詰めて何処かに送れるようにしていた。■

コメント
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