かぶれの世界(新)

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カンポの宿体験記(2)

2006-01-21 08:39:39 | 旅行記

フトンが小さくて寝不足

前夜は気持ちよく床につけたが、かけフトンが軽く寝返りをうつ度に手足が飛び出し冷たい空気に触れて目が覚め、フトンをかき寄せる繰り返しで熟睡できなかった。初体験は全て合格だったのに残念、このフトンでは2度と寝たくない。やっとうとうとし始めるともう朝で、朝風呂を浴びて気分一新した。やはり露天風呂がいい。

続・道後寄席

朝食は夕食と同じ場所でバッフェ形式、好みの果物やトーストをトレイに取っていると、昨夜の馬の助師匠と目があった。平服だと普通の気のいいオヤジで、普通に挨拶して昨夜の無礼(あったとすれば)を詫びた。気持ちのいい挨拶が返ってきた。先に詫びるに限る。

チェックアウトの為1階のロビーに下りると、昨夜の寄席での私の顔を覚えている従業員がいて声をかけられ気恥ずかしい。1泊一人8000円程度だから温泉ホテルとしては安い。落語プログラム付の特別価格は1万円と聞いていたが、キャッシャーは間違いではないと言う、安いのに文句言うことはない。

ロビーでホテルの幹部らしき人達といる師匠に又会ってしまった。もう直ぐに東京に帰るとのこと。私の顔を覚えられたので母の車を待つ間にマッサージや実家のこと、もう仕事しないのか等色々聞かれ居心地が悪くてしょうがなかった。出かける時はやたらと丁寧に見送られて困った。

石手寺参拝

ホテルから坂道を下っていき石手川の橋を渡ると正面に石手寺が見えた。参道が短くあばら家風のお土産売り屋数軒を通り過ぎるともう境内に入った。平日の朝10時過ぎの割には参拝の人は多い。

三重塔の周りに88ヵ所のお寺の砂を袋詰めで並べてありそれを順に触って「簡易88ヶ所巡り」を済ませた。イラク戦争を反対する幟が目に付く。足を延して奥の院まで行くとインド伝来の宗教ということが良く分かる独特の建物や偶像に出会いはっとした。ここまで来る人は見当たらなかった。

子規記念会館

石手寺を出て道後温泉に向かうとやがて左手に窓のない白い建物が見える。それが子規記念館だ。お土産物を一通り見た後2階に上がり400円の入館料を払い荷物を預ってもらい見学。古代松山から子規の背景・周辺までじっくりと紹介していく展示で、子規の研究家には面白いかも知れない。

維新後版籍奉還後の松山藩武士階級の屈辱と貧窮、子規の幅広い交友関係など興味があった。平日の午前中で入館者は少ない。お土産コーナーと受付の女性は清楚な感じで親切、柔らかい土地のアクセントで喋る言葉が耳に心地良かった。

御免、疲れてた

博物館を1時間余り見学、道後温泉に出て、その後は軌道に沿って松山の中心に向かって戻っていった。途中で松山城の方に向い東雲学園近くの古本屋に入った。ギデンズ物が1500円、高過ぎるというと「学生が買うからいい」と木で鼻をくくった返事で会話にならない。

気分を害して店を出て、例のスタバに行った。前日の愛想が良く可愛い子がレジにいなかった。隣に座った米国人らしい女性が亭主がどうのこうのと大声で世間話してるのが耳につき(彼らは概して大声)、静かにしろといってしまった。どうも寝不足や歩き疲れ、古本屋のオヤジの悪態でイラついていたらしい。

寒空の向こう

さっさと帰ることに決め松山市駅まで歩くと、丁度宇和島行きの高速バスが出発するところだったので乗り込み、40分弱で実家の近くの88ヶ所番外「十夜ヶ橋」の高速出口で下車、3時には自宅に戻った。

でも鍵を持たない私は寒空の中母の帰りを待つ羽目になった。蔵の中は落ち着いて座れず、東屋で本を読み始めたが吹きさらしで寒く5分と続かず、風呂と脱衣所がある別棟の小屋に入り待って待つこと1時間タクシーのエンジンの音が聞こえ、救われた。■

コメント
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