かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

大統領選討論会の見方(2nd thought)

2004-10-08 18:54:01 | 国際・政治
これまでの討論会の私の評価はその後の報道とほぼ一致していた。通訳を聞かないで候補者の生の発言とボディランゲージを注意深く観察することに注力し判断した結果である。米国生活で経験した普通のアメリカ人が気にすることを考えるとそう難しい事ではない。最初私の評価をブログに公表するのを躊躇ったが、その後の報道を見て自信を持った。昨日届いたTimeの記事を見て私と非常に似た意見があることに気が付いた。 選挙参謀はブッシュが外交、特にイラク政策の議論で負けたとは考えず、最も得意とする「強い指導者」という印象(悪く言えば見掛け)を打ち出せず負けたと考えている。彼はケリーの主張に対し時に顔をしかめ、一瞬空ろな目をし、直ぐに反論せず、これをある記者は「9/11事件を最初に聞いた時の小学校での表情」と表現した。今まではどんな時でも彼の意見を2-3分言えば歓声が帰ってきてそれ以上の議論をする必要が無かったが、今回は45分間執拗に同じテーマに深く切り込んで議論し、どこからも歓声が沸かない。反対意見を45分も聞いた事など一度も無く上手く対処できなかった。ケリーの主張の内容が特に説得力があった訳ではないが、日頃のブッシュのように何しろ堂々として強く自説を主張した。明日3回目の討論会が開かれる。ブッシュはボディランゲージに十分注意して臨む筈である。次は内政がテーマなので、又もや守勢に回り弱みを見せると支持率に変化が出る可能性がある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大豆ペプチド効果

2004-10-07 22:02:03 | 健康・病気
今話題の大豆ペプチドの効き目を試してみた。毎週2回ジムでトレーニングし、その前後で血圧、体重、体脂肪率、基礎代謝量の測定及びエアロバイクにより最大酸素摂取量を測定している。9月からトレーニング前後に大豆ペプチドを取りこれらのデータの変化を分析した。大豆ペプチドは蛋白質がアミノ酸に変換する中間のもので、アミノ酸を体内に吸収するのに最も優れた形になっているといわれている。豆乳グラス1杯、キュウイ1個、ヨーグルト大さじ2杯をミキサーにかけて1時間放置するとグラス2杯分出来上がる。これを1杯飲んでジムに行き、家に帰ってもう1杯飲む。

1ヶ月間やった結論から言うと予想に反して上記データは殆ど変わらなかった。しかし体感的には結構変化を感じていた。飲んだ後すぐに額の周りが少し暖かくなり血行が良くなった気がする。トレーニング前の平均脈拍がほんの少しだが(約1.5%)高くなった。体力テストでは高負荷時は余り変化がないのだが、低負荷時の脈拍が15%以上も上がり、それまで最大酸素摂取量が80前後あった筈なのに1割以上低下したように見えた。安静時の脈拍が60から80に上がり、いわば低速走行時の燃費が高くなった。エンジンなら効率が悪くなったということだが、代謝量が増えダイエットの効果が出易くなる体質になったといえる。 

しかし、燃費の悪い体になると有酸素系トレーニングをやるとエネルギーが無くなって途中で息切れしそうになった。有酸素系トレーニングは通常次の手順で行う。170W/3分、200W/3分、220W/3分でウォームアップし、最大負荷320W/20秒と半負荷/20秒を繰り返すインターバル6分、220Wフラット負荷を9分、以降同じ時間配分でインターバルとフラット負荷を繰返し、30分経過後はその日の調子で負荷を1割程度加減して60分続けると合計720-760kcal程度の運動になる。(その他にウェートトレーニングと、トレッドミルかエアロステップ等をやっている) これが目一杯なのでエネルギーが切れると即結果に反映されはずだが、その日の気合(ガッツ)にもよるので今のところ有意差が認められない。週末にやるバドミントンの練習の前後にもペプチドをとるが、今までよりやや疲れやすくなったような気がする。少なくとも先週は最後バテバテになった。これらの現象は一時的なもので厳密には体質変化とはいえない。

トレーニングがあるレベルを越すと貧血気味になって血圧が異常に低下する。ペプチドを取った後は早めにばてたということもあり、この貧血気味になる状況が起こりにくくなったような気がするがもう少しデータを取ってみようと思う。一時的ではない脂肪率や基礎代謝量等の指標への影響を見るためにはもっと長い期間様子を見てみる必要がありそうである。


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大統領選第2回討論は引き分け!

2004-10-06 14:19:03 | 国際・政治
クリーブランドで開かれた第2回目は副大統領候補の討論で前回と同じ要領で実施された。裏番組でMLBプレイオフの第2ステージが始まりチャネルを切り替えながらも通算30分から40分は見たので、その第一印象を述べる。今回のテーマは前半が外交、後半が内政で双方とも無難にこなしたといえる。互いに真摯な姿勢で討論し、前回のブッシュのような不適切なボディ・ランゲージが無かった。外交についてはほぼ前回の討論のコピーであった。チェニー副大統領は対テロ戦争についてミス無く持論を繰返し、彼の何か後ろめたい根暗な印象をゲイの娘について述べたところで生身の人間であると好印象を与えた。 一方、エドワード上院議員は外交についてそつなく討論をこなし、自信を持って内政問題に切り込み、副大統領候補としての適格性があることを示した。討論自体の出来は双方が次回の大統領候補の討論に備えるという目的を果し引き分けと見る。これまでエドワードの影が薄く経験不足という印象があったので、相対的に劣勢から対等にやれることを示したといえる。結局、この討論は支持率の数字の上で大勢に影響を与えるものではなく先行き混沌としてきた。しかし、討論は引き分けだが無党派の投票に影響を与えるキッカケになったかもしれないと思う。直前にポール・ブレマーが落とした爆弾が連鎖爆発を誘う可能性がある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追徴課税!

2004-10-03 14:47:56 | 日記・エッセイ・コラム
先週初め米国税庁(IRS)から、1999年の税金が100ドル余り未払いになっており、その間の利子をつけて約130ドルを9月23日までに支払えという通知を受けた。もう支払期限を過ぎている。私が米国勤務から日本に戻ったのは99年2月だったので、翌年の2000年春に申告した内容が誤りだったということになる。米国の税金は全て確定申告をベースにしており、当時勤務していた会社が雇った現地の会計会社が代わりに確定申告書類を作成し、税金を2000年4-5月頃払ったはずである。何がまずかったのだろう。 

最初に思いついたのは米国に残した投資収入の税計算方法についてであった。日米間の条約で日本人の米国への投資に対して利子や配当等の収入に対し二重課税にならないよう控除及び税率の緩和規定があり、この解釈に誤りがあるためではないかと思った。 大きな金額ではないので手間隙かけずにさっさと払った方が無難だが、少なくとも理由は何か知っておきたいと思った。通知には最寄のIRSまで問合せしろといっているので、インターネットで米国大使館内のIRS出先機関の電話を調べると、6月に閉鎖されたことがわかった。今ではドイツなど世界で3箇所しか残っていないらしい。 

結局、問合せ先はフィラデルフィアにある財務省下のIRSしかないことが判った。一寸昔なら国際電話料金が高いのでここでギブアップして黙って支払うことにしたが、今は国際電話料金が大幅に安くなったので確認したいことを整理して早速電話してみた。最初に二、三コンピュータの質問に答えた後男性の肉声が聞こえてきた。電話の目的を簡単に説明した後、IDチェックがあった。 通常、社会保険番号、フルネーム、生年月日、住所、婚姻状況(marital status)によって確認される。最初久し振りの英語が役に立つか不安で何時生まれたかの質問を繰り返し聞いたが、結婚の状態について聞かれ冗談を言ったところでリラックスできて会話が成り立つようになった。

差額未払の理由は、99年の推定収入が大きく違った為のペナルティという意外なものであった。確かに2月まで米国での収入、その後は日本での収入なので収入のペースが大きく下がった。金額が少ないので毎年毎年通知することはしない事になっている、しかしその間の利子は支払えと言うもの。 税金は年間総収入に対するものというのが理解なので、米国の課税の仕組を知らない私には納得できなかったが、この程度の金額で争う気にはなれないねと言うと相手もまあそうだろうと言う反応で、その後支払方法について親身に助言してくれた。 米国で税金の支払は銀行発行の小切手で支払う。小切手は最も安価で、安全、確実な方法であり領収証としての確証にもなる。しかし、米国の銀行口座を全てクローズしてしまい小切手発行の手段を無くしてしまったので、クレジット・カードで支払いたいと言うと、インターネットで支払う場合のサイト・連絡先などに加え、手数料を少なくする為に注意すべきことを教えてくれた。支払期限が過ぎていることは気にするなと言う。 

課税の仕組から発生した追徴なら、当時勤務していた会社は給与の中に日本とは異なるシステムで発生する課税金額を含めていたのを思い出した。給与や税金を扱ういわゆる人事勤労業務は構造改革により既に別会社にスピンオフされていた。昔の知人を頼りながらアウトソースされた会社にたどりつき事情を説明し、税金の支払を含めこれ以降の対応をお願いした。2年後に追徴という例はあるが、今回のように4年前の税金を請求された例はないというが、取り敢えずIRSから送られてきた資料を送って対応をお願いし受けて頂いた。これで一件落着したことを祈る。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大統領選第1回討論はケリーの勝ち!

2004-10-01 14:07:39 | 国際・政治
日本時間で10月1日朝10時から90分にわたりマイアミで米国大統領選の候補者による討論会が行われた。第1回目は外交、特にイラク問題がテーマだった。公共放送のビル・レーラ氏が司会をやって争点を投げかけ一方が2分意見を言うと、片方が一分半反論する形で進められた。司会の好リードで総合すると良い討論会であった。日本で往々にして声のでかい者が他の意見を圧殺してしまう討論会より、論点が明確でよほど上手く運営されていた。 勝ち負けで言うと明らかにケリーが優勢であった。 討論会の半ばではっきり見えた。 ケリーは従来態度をコロコロ変え最高軍司令官にふさわしくないと非難されてきた件について、今回、誤りであったと認めたがそれは表現の仕方の誤りであり、それに対し誤って米国を戦争に導いたのとどちらが問題か明らかだろうと主張した。 これは今までケリーの弱点とされてきた点に対する反論である程度成功したといえる。 主張の詳細は新聞等の報道を見れば判るが、全体としてブッシュは基本的に従来の主張の範囲に留まり、守勢に立たされた印象を与えた。 特に気になったのがケリーの主張に対してブッシュが何度か見せたボディランゲージが、「うんざりした、いい加減にしろ」、という感じであまり良い印象を与えなかったのではないかと思う。 果せるかな直後に行われたCNNギャロップの電話アンケートでは討論の出来はケリーが53%、ブッシュが37%が良いと答え、イラク戦争についてケリーの政策が好ましいと答えたのが46%、ブッシュが21%と答えたと伝えた。 勿論、この結果が投票に影響を与えるかどうかは別の話である。副大統領対抗を含め今後3回の討論が予定されているが、ブッシュは作戦練り直しが迫られよう。 彼の気さくで親しみ深い話術が今までの選挙戦では有効であったが、直接討論では相手の意見に対して適切に反論する知性が求められ、キャッチフレーズの繰返しだけでは済ませられず、議論が進むにつれケリーの方が頭がよさそうだという印象を与えた。 同じ時間帯でNYヤンキースの地区優勝が決まりビールかけがあったはずだが、それよりも面白いドラマであった。全くアメリカは何でもよく出来たショーにしてしまう。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする